『キャロル&チューズデイ』19話感想 深まるタオとアンジェラの絆

『キャロル&チューズデイ』第19話「People Get Ready」感想です。サブタイトルはアメリカのR&Bグループ、ジ・インプレッションズが1965年にリリースした楽曲。

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前回あらすじ

アンジェラと交際が噂されていたアーロンが自動操縦の車に轢かれて大ケガを負ってしまう。事件には「ブラックナイト」を名乗るストーカーが深く絡んでいるようだった。一方で、チューズデイはずっとカイルのことが気になり、2人でレストランで出会うことに。逢瀬を重ねるにつれてチューズデイは更にカイルに惹かれていく。しかし、3回目の密会。おしゃれしたチューズデイ が見たのは、カイルと彼の彼女のキスだった。とぼとぼと家路につく失恋したチューズデイをキャロルは出迎えるのだった。

19話あらすじ

アンジェラはブラックナイトによるストーカー被害をタオに相談した。タオはアンジェラの家に行き、AIロボがハッキングされていることを突き止めた。高度な技術から警察にも対応できないと、タオはアンジェラのボディーガードを請け負うことに。

サイドニアフェス当日。アンジェラはアーティガンのシークレットゲストとして出演するために、厳重な警備を敷いて会場入り。タオもAIを駆使して犯人の炙り出しをおこなった。

するとひとりの男が容疑者として浮かび上がる。ところが実際に捕らえてみると、ブラックナイトに利用されていた囮であることが判明。本物のブラックナイトはスタッフに変装してアンジェラに近付いていた。

アンジェラに銃口を向けるブラックナイト。そこにタオが駆け付け、音響兵器でブラックナイトを気絶させる。すんでのところでアンジェラを守ったタオはぎこちないサムズアップで彼女を送り出した。

アンジェラとアーティガンのパフォーマンスは会場を熱狂の渦に包んだ。圧倒されたキャロル&チューズデイは、不相応な派手な演奏を諦め、彼女ららしい素朴なパフォーマンスで会場を魅了した。

ブラックナイトの正体

ブラックナイトの正体を元マネージャーのケイティ・キムラだと予想していたのだが、ただのぽっと出のキャラクターだった。じゃあ今まで何で顔を隠していたんだと、これまでの演出にかなり疑問を持った。

アンジェラとタオの仲を深める作用のみで登場したキャラクターにすぎない。『キャロチュー』には多くの魅力的なサブキャラクターがいるが、どれも数話レベルの使い捨てで、うまく活かしきれていないと思う。1話完結のアニメではないのだし、もっとキャラクター同士の関係性が深まるような使い方をしてほしい。

キャロルの友人エゼキエル

そしてまた新キャラクターが登場。キャロルと同じ地球出身のエゼキエルである。エゼキエルという名前はすごく示唆的で、旧約聖書に登場するユダヤ人預言者と同じ名前である。

エゼキエルは、バビロン捕囚時代にエルサレム陥落後の捕囚民に対する慰めや、祖国への帰還の約束などを預言したとされる。彼も地球からの難民であるだろうから、地球への帰還を希望しているのが芸名に現れているのかもしれない。

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