『キャロル&チューズデイ』22話感想 アンジェラの捨て身のステージ

『キャロル&チューズデイ(キャロチュー)』第22話「Just Like Heaven」感想です。サブタイトルはザ・キュアーが1987年にリリースした楽曲。

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前回あらすじ

地球に強制送還される身のエゼキエルはキャロルとの再会のあと、独房から新曲を発表した。それはアメルの名前でキャロルに当てたメッセージソングだった。キャロルはそれを聴き、アルバムの最後の曲はアメルに対するアンサーソングを収録することに決める。教会でトビーのパイプオルガンの演奏の元、『Lay It All On Me』が完成。さらにクリスタルが、マーズグラミーで一緒にコラボレーションすることに決定した。一方、アンジェラはダリアが実の母ではないのではと疑い、パニック状態になってしまう。彼女は大量の向精神薬を服用してしまい、完全に依存してしまっていた。

22話あらすじ

キャロル&チューズデイはクリスタルから今の閉塞的な闇を切り拓く光となるような歌を作って欲しいとリクエストされた。2人は寝食を忘れて曲作りに没頭する。完成した楽曲はクリスタルにも高評価で、マーズグラミーで歌唱する曲が決まった。

マーズグラミー当日。緊張でガチガチの2人をクリスタルが和ましつつ『After The Fire』を歌い上げた。

アンジェラはダリアの夢を叶えるため、ボロボロの身体をおしてマーズグラミーに出演することを決意するが、ダリアはその当日に息を引き取ってしまう。悲しみと絶望に暮れるアンジェラは舞台に立つが、今まで異なる覇気のない歌に会場はざわついた。

そして歌い終わった後、アンジェラはその場に倒れこんでしまった。

痛々しいアンジェラ

ダリアがまさかここで亡くなってしまうとは予想外だった。アンジェラと実の親子でなくとも最後はお互いが和解できて終われると思っていたのに。アンジェラにとっては、犠牲を払いながらもようやく事実を受け入れつつあったときなのに、更なる追い討ちになってしまった。

強い女性を演じている人ほど、打たれ弱いというのは現実でもよくある。アンジェラは弱さを隠すためにわざと強く振舞っていたのだろう。向精神薬を乱用するアンジェラは痛々しいし、今までの彼女の経歴が輝かしかったからこそ、より悲痛に感じた。フローラがスターダムから転げ落ちてホームレスになってしまったエピソードも、アンジェラの転落とオーバーラップする。しかしフローラがキャロル&チューズデイによって立ち直ったように、アンジェラもきっと立ち直って最後には元気な姿を見せてくれるものと思う。

声優と歌手が一致しない弊害

『キャロル&チューズデイ』は声優と歌手が異なる。全て英語の歌なので日本人声優が歌うのはまず無理だったと思うし、致し方ないところもあるのだが、歌声と話し声が一致しないことの違和感はないとは言えない。

今回、チューズデイが『Happy Birthday to You』を歌ったのだが、そのときの違和感は今までで一番大きかった。そもそもここはキャロルに向けてだけ歌っているのであって、なにもコンサートホールで歌うようなガチ歌唱をする必要はない。そもそもの演技が間違っている上に、声がさっきまでに話し声と全然違うので完全に歌の部分だけが浮いていた。『Happy Birthday to You』なんて日本人でも誰でも歌えるんだから、普通に市ノ瀬加那さんに歌ってもらえればよかったんじゃないかと思う。

今更言うのもなんだが、本当はキャラクターの声優も全部英語ネイティブにお願いしてもらって、日本語は字幕だけで良かったとすら思う。まあ声優とか音響監督の利権があるから絶対やらないと思うが。

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