『コップクラフト』第7話「GIRLS ON ICE」感想です。
前回あらすじ
成人向け雑誌を強奪犯との大捕物を繰り広げる的場。トラックを制止させたものの、エクセディリカが現場検証中に勝手に的場の愛車を動かし、巨大トレーラーに激突、大破させてしまう。逃亡した雑誌盗難犯はオニールやトニーの協力で発見。囮捜査によって取引現場を差し押さえるが、アクシデントが発生し、トニーが人質に連れ去られてしまった。すると、セシルに車の運転を習っていたエクセディリカが的場の新車のハンドルを握り、カーチェイスを開始。トニーの救出は果たすが、無謀な運転で再び車は大破するのだった。
7話あらすじ
エクセディリカはデートクラブへ潜入し、囮捜査を行なっていた。まんまと市長候補のコール・モゼリーメが罠にかかり、的場らに逮捕される。モゼリーメは容疑を否認。警察はデートクラブなどの顧客情報を調べるが、暗号化されており苦戦していた。
エクセディリカは、デートクラブで知り合ったゾーイという女と仲良くなる。彼女は趣味でカメラを嗜んでいて、その腕前をエクセディリカも賞賛するほどだった。ゾーイは気を良くして、写真をプレゼントすると約束する。
しかしゾーイの裏の仕事は機密情報である顧客情報をモゼリーメにリークすることだった。警察にもそれが発覚し、複雑な胸中のエクセディリカはゾーイを説得に向かう。
ところが説得中にゾーイが何者かに狙撃される。狙撃犯は的場が捕らえたものの、自決。その犯人はモゼリーメ夫人の差し金だった。エクセディリカはゾーイが遺してくれた写真を手に取る。そこに写っていたのは笑顔のエクセディリカの写真だった。
友情と任務の狭間で
エクセディリカにとってゾーイはプライベートでの地球での初めての友人だったかもしれない。その友人を失うことになってしまい、その原因の一端を自分が担っている(ゾーイを説得しに行かなければ撃たれることもなかった)となると、その悲痛のほどが窺える。
ゾーイ自身も、本来は悪に手を染める必要はないはずだった人間である。デートクラブで働いたのも、顧客情報を流したのも結局は生活のためだ。もし好きでデートクラブで働いていたのなら、モゼリーメの誘いを断ることもしない。つまり何が悪いかといえば、格差や貧困という社会的な問題に繋がる。エクセディリカの涙も、個々に悪人を捕らえていくだけでは、様々な犯罪を解決できないことを痛感したためでもあるのではないか。
モゼリーメの変わった嗜好
モゼリーメはどうやら靴下を脱がずにやるのが好きらしい。かなり具体的な描写で、このシーンが原作にあるのかどうか知らないのだが、これ作者のフェチだろと思った。ちなみに偶然にも私も大好きである。めちゃくちゃ共感してしまった。なんでだろうか。一糸纏わぬ姿よりも、一糸纏っている姿の方が妙に興奮してしまう。
それにしてもエクセディリカがよくこの囮捜査を許可したなと思う。私がそんなはしたないことをするとでも思うのか!とか言いそうなものだが。まあそれだけ的場を信用していたということだろうか。そしてどこの国でもフィクションでも政治家、上級国民はとことんクズなのには変わりがないなと哀しい気持ちになった。
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