『コップクラフト』9話感想 ゼラーダの影ふたたび

『コップクラフト』第9話「A KING MAKER」感想です。

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前回あらすじ

的場とエクセディリカは密輸犯を追跡していた。押収した密輸品のチェックを言い渡されたエクセディリカだったが、ひょんなことから弓矢の矢が刺さってしまう。その矢には入れ替わりの術がかけられていて、猫のクロイとエクセディリカが入れ替わってしまった。猫になったティラナのあられもない姿に、羞恥心の隠せないエクセディリカ。エクセディリカは元の姿に戻るためにセシルに協力をメールで求めた。一方、的場はジマー主任に密輸品が一個足りないとどやされ、情報収集のためにオニールの元を訪れるのだった。

9話あらすじ

セシルとエクセディリカはゴミ処理場に向かい、弓矢を探すものの大量のゴミに紛れ、回収する前に破砕されてしまった。しかし弓矢が破壊されたことで魔法が解け、クロイとエクセディリカの入れ替わりが解除された。

ティラナの家にはヘルマンデスが侵入していたが、入れ替わりが戻ったエクセディリカにボコボコにされるのだった。

後日。オフの日にジマー主任の家でバカンスを過ごすサンテレサ市警の仲間たち。そこに市長候補のネイサン・カーンズが撃たれるというニュースが飛び込んでくる。セマーニ人の犯人が捕まるが、ジマー主任はゼラーダの関与を疑っていた。

実際にエクセディリカが犯人の匂いを嗅ぐと屍人操りの術の痕跡を発見。真犯人は有力候補のカーンズが退場して得をする市長選候補周辺人物ではないかとエクセディリカは推理するのだった。

ヘルマンデスはなぜ的場の家にいたのか

ヘルマンデスはなぜ的場の家に忍び込んでいたのかというのは普通に見ているだけでは分かりにくくなっていた。ティラナを襲うために入ったようにすら感じてしまうが、実際には密輸犯と内通していて物品を取り戻しに来たのだろう。

ジマー主任や的場もそれを疑っていて、情報屋のオニールの元を訪ねたりしていたのだと思うが、説明不足な上に、クロイとエクセディリカの入れ替わりという主軸ストーリーと無関係に進行しているので、これは必要だったのか?と疑問に思った。

弓矢がぶっ壊れたら、魔法が解けるというのも少し肩透かしだし、それをセマーニ人のエクセディリカが知らないというのも違和感があった。まあティラナのセクシーなシーンが見られたので文句は言わないが。

人種差別に関する問題提起

後半はがらっと変わって、市長候補がテロに遭うというシリアスな話に。ここでは明らかに地球人とセマーニ人の人種差別というのがテーマになっている。この原作は2014年の作品ではあるが、最近はポリティカルコレクトネスの流れで人種差別を取り扱うアニメが増えている。

たとえば『キャロル&チューズデイ』は地球人と火星人の関係が移民とアメリカの関係がそのままになっている。元々がセマーニ人と地球人の関係性というのがこのアニメの主題のひとつでもあったので、それに何か答えを与える終わり方になるのではないか。ゼラーダもモゼリーメも事件に絡んでいそうなので、『コップクラフト』も集大成という感じだ。

しかし来週は万策尽きたためか総集編。まあ今まで結構ギリギリのときもあったのでここまでよく持ったというべきか。

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