『コップクラフト』10話感想 キャロル&チューズデイとの比較

『コップクラフト』第10話「COCK ROBIN, JOHN DOE」感想です。

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前回あらすじ

セシルとエクセディリカはゴミ処理場に向かったが、弓矢を回収する前に破砕されてしまった。しかし弓矢が破壊されたことで魔法が解け、クロイとエクセディリカの入れ替わりが解除された。後日。オフの日にジマー主任の家でバカンスを過ごすサンテレサ市警の仲間たち。そこに市長候補のネイサン・カーンズが撃たれるというニュースが飛び込んでくる。犯人は捕まったが、ジマー主任はゼラーダの関与を疑っていた。実際に、エクセディリカは屍人操りの術の痕跡を発見。真犯人は市長候補周辺人物ではないかと推理するのだった。

10話あらすじ

的場とエクセディリカはモゼリーメ候補の元を聞き込みに訪ねた。しかし対応したのはその妻のマーラで、モゼリーメは彼女の尻に引かれていた。エクセディリカはマーラが怪しいのではないかと睨んでいた。

帰還しようと車に乗り込んだところで銃声が響いた。モゼリーメ候補が何者かに撃たれたのだった。的場は監視カメラの映像から、長年の経験で怪しい人物を絞り込んでいき、1人の容疑者に行き着く。

その男を捕らえようとするが逃亡。最終的にはエクセディリカが犯人を捕らえるが、その男は変装の術で変身した地球人だった。またヴァイファート鋼と呼ばれるセマーニの特殊な材料が銃に使われていた。FBIの介入で邪魔をされたが、犯人をセマーニに詳しい地球人という線で市警も捜査を進めることに。

しかし度重なるテロによって、街には反セマーニのデモが起こっていた。

『キャロル&チューズデイ』との共通点

前回は万策尽きたために総集編。そして今回も作画はかなり厳しいものがあった。モゼリーメの講演会に行くときの車の描写とか余りに酷いなと思ったし、戦闘も止め絵の連発。絵自体もかなり歪んでいて、制作が厳しいんだなということがはっきりと分かる出来だった。

まあ作画のことに関して不満を連ねても意味がないので、内容に触れる。最初から明示されているように地球におけるレト・セマーニの移民がテーマのアニメであるが、これと似たようなアニメで現在進行形で同じような展開をしているアニメがある。『キャロル&チューズデイ』だ。この2つは比較しないわけにはいかない。

『キャロチュー』は基本的には現在のアメリカで起こっているようなことをなぞってストーリーが組み立てられている。『コップクラフト』はトランプ大統領就任前に書かれたものであるからそれは意識していないにしても、欧米諸国での移民問題がベースにあるのかもしれない。

『キャロチュー』は移民排斥に民衆が傾倒していく様子があまり語られていない。なぜAIが地球移民を排除するという政策を掲げれば支持を集められるかの理由に乏しい。一方で『コップクラフト』の方はとても分かりやすい。セマーニ人が犯罪を起こしたのだから、セマーニ人排斥運動が起こるというのはシンプルな流れで、説得力がある

ストーリーはいいし、アニメ化するにあたってのタイミングもばっちりだったと思うけど、やっぱりそうなると作画が残念でならない。もう少し話題になってもいいようなポテンシャルはあったと思うのだが。

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