『Fairy gone』第1話「灰かぶりの少女」感想です。
1話あらすじ
統一戦争終結後9年が経った統暦505年、カルオー領フザン。妖精を取り扱う違法なオークションが開催されていた。マーリヤ・ノエルとフリー・アンダーバーは警備員として会場に待機していると、『黒の妖精書』を強奪にヴェロニカ・ソーンが乱入してきた。マーリヤはヴェロニカと面識があるようだ。
ヴェロニカが妖精を使用すると、フリーも対抗するために自身の妖精を解放。パニックになった主催者の流れ弾が妖精瓶に命中。中に入っていた妖精を救出するために、マーリヤが手を伸ばすと妖精原体はマーリヤの中に入り込んでしまった。
マーリヤが目覚めると、フリーとヴェロニカは会場外に出て戦っていた。そこにマーリヤが止めに入ると、マーリヤの身体の中から妖精が出現。
フリーは違法妖精取締機関「ドロテア」の一員であった。マーリヤは逮捕されるか機関に入るかと訊かれ、ヴェロニカと再会するために「ドロテア」に入隊することを決意するのだった。
妖精とは?
まず、妖精とは何かを理解しないと多分このアニメは理解できないんだろうと思う。1話を見る限りでは、統一戦争時に開発された兵器で、妖精原体(私たちの想像する妖精の姿の生物)が身体の中に入り込むと、ペルソナかスタンドのようなものを使うことができるということがわかった。
妖精原体は瓶の中でなければ視認できないとも語られていたが、瓶の外に出たときも描写されていたように見えるのはアニメの都合だろうか。またマーリヤの妖精がフリーとヴェロニカの妖精を掴んだとき、フリーとヴェロニカ自身も痛みを感じていたようだから、妖精のダメージは本人にも転化されると思われる。
ファーストインプレッション
さっきも書いたが、『ペルソナ』のような印象を受けた。BGMもオシャレだし、ジュブナイルではないが、ちょっと陰鬱としたイメージもある。同じP.A.WORKSの作品で比較するのであれば『天狼 the Jaeger』が近いだろう。あれも生き別れた兄と再会するために旅をするというアニメだった。
P.A.WORKSは最近こういう硬派なファンタジーをオリジナルでよく作っているが、このジャンルはなかなかウケないのは残念ながら事実だ。特に『Fairy gone』はキャラデザも可愛くはないし、『天狼』のように主人公とその兄が男というわけでもないので、女性ウケもしない。さらに2クールらしい。
ただ私自体はそんなに嫌いでもないので、とりあえず視聴は継続していこうかなと思う。
作品情報
かつて妖精は、“兵器”だった―。この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す妖精が存在していた。妖精が憑依した動物の臓器を摘出し、人間に移植することで、妖精を分身として出現させ、兵器として扱えるようになる。妖精を戦争の道具として自在に操る兵士たち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。だが、長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役目を果たし、行き場を失ってしまう。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものはテロリストに、それぞれの生きる道を選択していった。戦争から9年の歳月が経つ。未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、復讐のためテロを起こすようになっていた。主人公の少女マーリヤは、ある事件に関わった事から妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関『ドロテア』に入隊することとなる。これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う『妖精兵』たちの物語―。
スタッフ
原作:Five fairy scholars / 監督:鈴木健一 / シリーズ構成・脚本:十文字青 / キャラクター原案・妖精原案:中田春彌 / キャラクターデザイン:清水貴子 / 美術監督:東潤一 / 色彩設計:中野尚美 / 撮影監督:江間常高 / 3D監督:宍戸光太郎・市川元成 / 編集:廣瀬清志 / 音響監督:明田川仁 / 音響効果:上野励 / 音楽プロデュース:(K)NoW_NAME / アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト
マーリヤ・ノエル:市ノ瀬加那 / フリー・アンダーバー:前野智昭 / ヴェロニカ・ソーン:福原綾香 / ウルフラン・ロウ:細谷佳正 / クラーラ・キセナリア:諏訪彩花 / セルジュ・トーヴァ:中島ヨシキ / ネイン・アウラー:園崎未恵 / ダミアン・カルメ:子安武人 / マルコ・ベルウッド:大塚芳忠 / レイ・ドーン:津田英三 / リリー・ハイネマン:種﨑敦美 / ロバート・チェイス:沖野晃司 / エレノア・ニード:小松未可子 / オズ・メア:間宮康弘 / グリフ・マーサー:津田健次郎 / カイン・ディスタロル:麦人 / アクセル・ラブー:川田紳司 / “スウィーティー”ビター・スウィート:寿美菜子 / パトリシア・パール:井口裕香 / ジョナサン・パスピエール:興津和幸 / ビーヴィー・リスカー:江川央生 / ソフィー:伊藤静 / シュヴァルツ・ディーゼ 土師孝也ジェット・グレイブ 東地宏樹ユアン・ブリーズ:乃村健次 / チマ:古賀葵
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