『Fairy gone フェアリーゴーン』4話感想 ピンチに颯爽と現れるヴェロニカ

『Fairy gone(フェアリーゴーン)』第4話「せっかち家政婦とわがまま芸術家」感想です。

スポンサーリンク

前回あらすじ

フリーはアーケイムの情報屋アクセル・ラブーにウルフランの調査を命令する。フリーとマーリヤは黒の妖精書を捜すため、妖精学者のカイン・ディスタロルを訪ねるが、グイ・カーリンの準構成員“スウィーティー” ビター・スウィートに出くわす。カインとその助手のダミアン・カルメは黒の妖精書の1ページを手に入れていた。しかしそこにアクセルが潜入し、黒の妖精書を強奪。アクセルからは黒の妖精書を取り戻すことに成功するが、スウィーティーがドロテアに力を貸しているフリーに反発を抱く。そこにマーリヤが威嚇射撃を行い、事態を制しようとするが、スウィーティーは妖精を発動させるのだった。

4話あらすじ

スウィーティーの妖精は、自身が負ったダメージを相手にも与えるという能力を持っていた。フリーはその能力に苦戦するが、マーリヤはダメージを負っても気合で耐え、スウィーティーを退け、黒の妖精書を回収した。

マーリヤはヴェロニカと最初に出逢った頃の夢を見ていた。その部屋の扉の向こうにヴェロニカが立っていることも知らずに。翌日、目覚めたマーリヤは黒の妖精書の出所を探るためにカインとダミアンの元を訪れる。しかし2人はしらを切るのみであった。

マーリヤとフリーが食事をしていると、横にパトリシア・パールが現れる。彼女はフリーの荷物を盗み、とある経堂へと2人を誘う。パトリシアはスウィーティーに雇われた掃除屋だったのだ。経堂の地下に足を踏み入れる2人。誘き出されるままにパトリシアとフリーは戦闘に突入。

一方で、マーリヤはグイ・カーリン構成員のジョナサン・パスピエールに執拗に狙われる。回復したばかりでまだ妖精も出せずピンチに陥るマーリヤの元へ颯爽と現れたのはヴェロニカだった。

ヴェロニカは敵か?味方か?

眠っているマーリヤの部屋の前まで訪ねてきたり、マーリヤのピンチには颯爽と現れるなど、マーリヤとヴェロニカの絆にフィーチャーした回。ではあるのだが、本当にヴェロニカが行動した動機はマーリヤを救うためなのだろうか。ただそうであれば『天狼 Sirius the Jaeger』と本当に似たような展開になってしまう。

それだけでは面白くないので、ここでは穿った見方をしてみたい。ヴェロニカはマーリヤを「妖精憑き」かどうかを確かめるために、まだ生かしておいたほうが良いと思って助けに入ったと考えてみてはどうか。ヴェロニカの目的は村を焼き払った将軍への復讐であるから、その目的のためにはマーリヤを利用することも辞さないということだ。と御託を並べてみたものの、もちろん本気でそうだとは思っていない。

アニメとしての親切味に欠ける

パトリシア・パールが新登場。グイ・カーリンの構成員だが、フリーとの面識はないのだろうかと不思議に思った。まあそれは置いといて、アニメとしてどうしても気になるのは、金髪のセミロングストレートのキャラクターが3人もいることである。ウルフランとパトリシアとヴェロニカ。作画崩壊してしまうともう誰が誰だか判別できなくなってしまうのではとすら思う。

それ以外にも登場人物が多いため、これ誰だったっけ?って思うことがしばしばある。例えば、シュヴァルツ・ディーゼとネイン・アウラーが話しているシーンがあったが、ネインが誰だったか流し見している人には全くわからないのではないか(ドロテアの局長)。またパトリシアが初登場したシーンでは名前が出てこないのも混乱させられる。

これは流石に問題だと思ったのは、回想でマーリヤとヴェロニカが別れたときの回想を入れたあとに、さらに2年前という回想を入れていたことである。字幕が2年前としか出ないので現在における2年前かと一瞬思った。回想の中に回想を入れるのは叙述トリックでもない限りは、視聴者に不親切である。しかもこれは、マーリヤが見ている夢という体なので、回想を二段階構成にするのは違和感しかない

『天狼』もそうだったが、視点がコロコロ変わるのも物語の把握しにくさに拍車をかけている気がする。内容を多少削ってでも視聴者に優しいアニメを作るべきだろうと思う。登場人物が多いのは仕方ないが、構成はもう少し考えられるのではないか。私はこういう重厚なアニメは嫌いではないし、もっと作って欲しいが、一般的なアニメ好きは悠長でないし、結局見てもらえない限りは評価もされないのだから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました