『Fairy gone フェアリーゴーン』9話「転がる石と七人の騎士」感想です。
前回あらすじ
スウィーティーとマーリヤは妖精を発動し、ギルバートを取り押さえる。黒の妖精書の元へ案内させるも、スウィーティーが裏切り中身を全て先に既読し、その場を去って行った。残された黒の妖精書はドロテアが回収。妖精技師のハンスはゼルンI型暴走事件の参考人として任意同行を受ける。その後、暴走した個体からなにかを取り付けたような痕が発見され、統一ゼスキア首相ゴルバーンはこれを受け、ゼルンI型の記念式典のお披露目を断念する。しかし真犯人のテッドの狙いはこれだった。再登板となった旧型人工妖精の強制制御機能を使い、クーデターを企てていたのだ。ロバートはそれを察知し、直前で阻止することができた。
9話あらすじ
ゴルバーン首相を護った功績として、シュヴァルツは妖精武器を所望した。ゴルバーンはこれに応じ、シュヴァルツにフラタニルを授けることを決定する。
フラタニルをハプシュタットへと送り届けるために、ドロテアはフラタニルとシュヴァルツの護衛を兼ねて汽車に乗り込む。その汽車を傭兵のビーヴィー・リスカーとソフィーが襲撃する。ビーヴィーは妖精武器ガドファクス兼妖精の所持者だった。
オズがビーヴィーを追うが、オズは返り討ちに遭う。フリーもフラタニルを使い対抗するが、ビーヴィーの技量にやられ、マーリヤはソフィーにやられる。オズはマーリヤを庇い、ビーヴィーに斬られ力尽きるのだった。
妖精武器について
妖精武器は大戦時に妖精兵を多数なぎ倒した武器であり、妖精兵の天敵のようだ。7種類が存在していて、現在判明しているのはペインシーラー、フラタニル、ヴェロスティール、アリアドラ、ガドファクス、ソロリアスの6種類。このうち、レイ・ドーンはソロリアス、ネインはアリアドラ、フリーはヴェロスティール、そしてビーヴィーがガドファクスを所持している。
妖精武器がなぜ妖精兵に対して効くのかどうか不明なのだが、妖精に対して特異的に作用する何かがあるのかもしれない。そうなるとオズが斬られたのは、本人そのものが斬られたというよりも妖精原体を破壊されたとも考えることができる。妖精のダメージは本人も受けるので、妖精原体が破壊されればその本体も終わりを意味するだろう。
シュヴァルツの目的
シュヴァルツの目的はあまり定かではない。妖精武器を欲しがったということは、レイ・ドーンに対抗する術を欲しがったように思うのだが、そうならばレイ・ドーンが、終戦記念式典でシュヴァルツがゴルバーンを助けるのを何もせず眺めているだけのわけはない。功を取らせないように動くと思われる。
またシュヴァルツはウルフランとも内通していて、そのウルフランはビーヴィーとも接触しており、襲撃される前にシュヴァルツはシートベルトをしっかり締め直していたために襲撃は最初からシュヴァルツが仕組んだものだと考えられる。したがって、妖精武器をシュヴァルツ本人が欲しがったわけではなく、誰か別の人物に受け渡すために妖精省地下から持ち出させたのではないだろうか。
その試み自体は成功したかは不明だが、とりあえず妖精省とドロテアの弱体化には成功したと思われる。ビーヴィーは統一ゼスキアに最後まで反対していたということなので、それと組んでいるウルフランとシュヴァルツの目的は統一ゼスキアの崩壊と革命?と一応は予想できる。ここにレイ・ドーンがどう絡んでくるかはまだわからない。レイ・ドーンもシュヴァルツ側のように思うのだが。
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