『Fairy gone フェアリーゴーン』第13話(2クール目第1話)「雨音の罪と白雪の罰」感想です。1クール目のあらすじおよび感想は以下の記事にまとめてあります。
13話あらすじ
妖精郷スーナは妖精原体を見ることができる者を集めてできた村だった。そこでは守人が妖精と共生しつつ、時には妖精と戦いながら生活していた。レイ・ドーンの父のトーリ、マーリヤの父のイヴァンも守人だった。
ある日、巨大な妖精が暴れ出してしまう。それを撃退しようとしたイヴァンが犠牲になった。その日にマーリヤは誕生したために彼女は村で「災いの子」として忌み嫌われるようになる。
占い師デイラは妖精を鎮めるための生贄にすることを提案するが、トーリの姉が人柱として犠牲になった過去があるために、彼は妖精へと単身立ち向かうのだった。
時は流れ、マーリヤはレイの兄であるユルゲンに育てられていた。マーリヤは変わらず村のいじめに遭っていたが、ヴェロニカが彼女を絶望から救ってくれた。
しかし、そこに戦争で名を上げたレイが戻ってくる。彼はスーナの民を虐殺し、森に火を放ち、妖精を滅ぼそうとした。それは妖精という巨大な力を平和のために前もって摘んでおく行為だった。
マーリヤはヴェロニカの助けもあり、村からの逃亡に成功。その後、彼女はヴェロニカを探すためにドロテアへと加入し、ヴェロニカはレイへの復讐のために機会をうかがっていた。
分割2クール目がスタート
1クール目は控えめに言っても成功したとは言いがたい結果だったが、元々分割2クールの予定だったのでやらざるを得ない。正直言えば、私も感想記事を書きたくない気持ちもあるが、友人から「フェアリーゴーンから逃げるな」と檄を飛ばされてしまったので、書かざるを得ない。その友人はこのアニメ観てないくせに。
2クール目1話はいきなり回想から入ったが、これは2クール目から観る人への配慮もあったのではないかと思う。ただ1クールを完走した視聴者にとっても、レイ・ドーンの行動原理など今まで謎だったことや、過去のマーリヤやレイとの関係性が明らかになって、重要な回だったと思う。
1クール目の妖精同士の何が起きてるのかよく分からない戦闘シーンや、エピソードがぶつ切りで挟まれる構成に比べると、かなり理解しやすくて面白かった。ただ相変わらず登場人物は多いし、キャラクターの描き分け(特に高齢男性)もいまいちだし、人間模様も複雑なので敷居は高い。
まあ1クールを完走した猛者であれば、これくらいは何の問題もなくついて行けるはずだ。2クール目から観ようと思っている人がいれば、上にリンクを貼った私のブログで1クールのあらすじを読んでくれれば嬉しいし、Amazonプライムなどでは30分間の1クールのまとめ動画が配信されているのでチェックするのもいいと思う。
レイはなぜスーナを焼き払ったか
妖精が強大な力であるから、森を焼き払うと言うのは理解できないでもない。ただ彼にとっては平和のためという理由も全くないわけではないだろうが、妖精にやられた父のトーリの復讐の意味もあったのではないかと思う。
森を焼き払うのは理解できたとして、なぜ民までも滅さなければいけなかったかというのは少し考えなければならないだろう。スーナの民はいわゆる妖精憑き(人的操作なしに妖精兵になれる人物)の村だったために、平和を脅かす存在だとみなされたのだろうか。
スーナの民が生き延びることで、再び妖精郷を建設してしまい、妖精の撲滅が果たせなくなることを危惧したのかもしれない。しかしスーナの民自身は森の中でひっそりと生活していたようであり、平和のためとは言え正当化される理由にはならない。
ヴェロニカは復讐心がいまだに強いようだが、マーリヤは復讐は何も生まないとキラさんみたいなことを言っていて、個人的にはヴェロニカの心情の方が共感できる。
コメント
「フェアリーゴーンから逃げるな」に笑いました。その人は見てないのになぜ知ってるんでしょうね?