『Fairy gone フェアリーゴーン』第18話「踊るネズミと折れた角」感想です。
前回あらすじ
ドロテアはグイ・カーリンの殲滅を掲げ、スウィーティーから聞き出した情報を基に、グイ・カーリンに関係する資産家や上級高官を次々に逮捕していった。グイ・カーリンの弱体化が進む中、イージェイが動き出すという情報が入ってくる。ドロテアが拘束していたダミアンは、防衛のために本部から離すことに。車中でマーリヤはダミアンにヴェロニカを巻き込まないでと懇願するが、彼は彼女の意思であると答えるのみだった。
18話あらすじ
グイ・カーリン殲滅作戦は首尾よく進み、ヘルメル・ファークという美術商からは黒の三を、運送業者のフラン・ザカイアからは黒の六を回収。さらに幹部の残るはイージェイのみとなった。
ネインは外事省もグイ・カーリンと内通していたという事実から、妖精省長官のマルコもグイ・カーリンと内通しているのではないかと疑っていた。マルコは最初の妖精学者と言われるヘルエス・ベルウッドの子孫であり、妖精を崇めるアインツ教団の信者の残党であった。
ドロテアはイージェイの持つ黒の九の奪還のために、イージェイの居城に侵入する。出迎えたのは、53人の培養型妖精兵を率いるクアトーだった。彼は小型量産型妖精ラットフレンズの物量作戦でドロテアを押していくが、マーリヤの妖精アッシュクラッドの範囲攻撃にあえなく倒れる。
フリーは妖精武器ヴェロスティールを携え、単身でイージェイの元へと辿り着いた。空中戦をフリーが制するが、イージェイは自爆覚悟でフリーを道連れにしようとする。落下するフリーを救ったのはマーリヤだった。しかしイージェイの持つ妖精武器モルテラントは、密かに隠密行動を取っていたヴェロニカの手に渡った。
黒の九を回収したドロテアだったが、その帰路でウルフランの襲撃を受ける。ウルフランの仲間の従える妖精はオズが使役していた妖精だった。
培養型妖精兵って強化人間?
培養型妖精兵なる概念が登場。妖精憑きでない一般的な妖精兵は、妖精を体内に移植するのだから全部培養型妖精兵なんじゃないかと思うのだが、そういうわけではないらしい。よく分からない。同時に複数体の妖精を使役させることができるのが唯一違うのか。戦いは数だよ!というドズルの教えを地で行く戦法で、いい線行きそうな感じはあったが、マーリヤのマップ兵器は反則だった。
妖精憑きをニュータイプだと考えれば、培養型妖精兵は強化人間という理解でいいのだろう。今回はところどころガンダムを意識したんじゃないかと思うようなシーンが多かった。上で貼ったマーリヤの顔や、フリーがイージェイに言い放った「お前みたいのがいるから!」はガンダムでよくありそうだ。後者はカミーユが似たようなこと言ってた。
妖精武器はヴェロニカの手に
グイ・カーリンがあっさり壊滅。幹部全員が最終話までに1人ずつ出てくるのかと思ったら、いつの間にか全滅してた。イージェイは結局なんで一回逃亡したのかよく分からないままだった。
イージェイを出した理由は、妖精武器をヴェロニカの手に渡すためだろう。ヴェロニカがスティール(盗む)したのがヴェロスティールじゃないのは何とも皮肉だが。スウィーティーとパトリシアもちょっとだけ出て嬉しかった。私のために登場させてくれたと思いたいところだが、たぶんフードを被ったヴェロニカをスウィーティーだとミスリードさせるためだろう。
アインツ教団とは
ここに来て新しい団体が登場。アインツ教団は妖精を崇める教団らしいが、どうやらマルコとグリフが教団に傾倒しているようだ。2人はスーナの森の妖精の主?の熊を崇めていた。あの妖精はどうやって取ってきたものだろうか。レイ・ドーンの焼き討ちは、熊を手に入れるためだったとも考えたのだが、レイは悪いやつにはあんまり思えないので、むしろ教団の手に渡らないように焼き討ちしたのではないかと思った。
それでグリフ・マーサーは青の妖精書の編纂者であるジェイ・B・マーサーの子孫であることが判明。やっぱりフェアリーゴーンの戦いは、やっぱり過去の因縁がベースにあるんだと分かる。ドロテアはむしろそれに巻き込まれてるだけとも言え、勝手にやってくれという気がしないでもない。
フリーを救出するマーリヤ
自分を災いの子だと忌み嫌っていたマーリヤだが、もう過去に囚われず、今回はマーリヤの手でフリーを直接救った。自分が関わると誰かが亡くなると思い込んでいたマーリヤが、自らの手で一人の命を救ったという大事なシーンだった。マーリヤの安心したような表情がとても印象的。
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