『Fairy gone フェアリーゴーン』第20話「はじまりの森」感想です。
前回あらすじ
ミケルはオズの妖精・エアレーでマーリヤを襲撃するが、エアレーは悲鳴を上げながら暴走を始める。すると、アッシュクラッドの新しい能力が発動し、ミケルの妖精原体が消滅した。ミケルの発言から、妖精省が真の黒幕だと判明。妖精省はトゥパール王国を砂漠に変えた神獣の復活を企んでいるのではないかという結論に至った。ゴルバーン首相は、ドロテアに妖精省長官のマルコと審議官グリフの逮捕を命令。そして、ドロテアは総力を上げて妖精省へと乗り込む。
20話あらすじ
マルコとグリフは妖精省から妖精武器を全て強奪し、既に逃亡。残っていた信者が自爆を図るが、フリーの身を呈した防御により、犠牲者は出なかった。
黒幕が妖精省だと完全に確信したドロテアは、ウルフランを含む3人の所在の捜査を開始する。マーリヤは自分が妖精憑きであることを全員に明かすが、仲間は以前と変わらず接してくれた。
過去にマルコらが度々訪れていた場所を集中的に捜すことに。ウルフランの故郷であるブランハットでは、彼の過去に触れた。終戦後、彼は故郷に帰るが、そこに家族はもういなかった。絶望に打ちひしがれる彼に声を掛けたのがマルコであった。
グリフの故郷であるイズハラートでは特に成果もなかったが、フザンではオレク・グンナーという人物が浮かび上がった。彼は実はスーナの守人であり、マーリヤの知己であった。マーリヤはスーナでオレクと再会すると、彼は貧窮からマルコらに融合体の居場所を教えてしまったと明らかにした。それは、スーナの森で共食いをしていた熊の妖精であった。
その帰路、夜光虫に誘われるまま歩いていると、マーリヤはウルフランと邂逅。そしてその頃、ゴルバーン首相はグリフの襲撃を受けていた。
構成上で気になるところ
まず、妖精省襲撃がアバンで終わってしまったのは残念すぎた。このアニメはアバンで一番面白そうなところが、すぐ終わってしまう癖がある。例えば、17話では、孤島での戦いが始まるかと思ったら、始まった途端に、すぐ島の封鎖を解いて全く違う話が始まった。たぶん引きを強くして、次回も観てもらおうという目論みなのだろうが、ただ裏切られたようにしか感じない。20話まで観てきた視聴者なら、嫌でも最後まで観る人がほとんどなんだから、そんな策を弄する必要はないのに。
また、融合体のが森のくまさんであることは予想通りだったが、これは既にマルコとグリフが件の妖精を崇めているシーンがあったので、彼ら2人が融合体を手に入れたことに対して、視聴者はなんの驚きもない。(フェアリーだけに)フェアであろうとしているのかもしれないが、ミステリーでもないのに、そういう配慮は要らないと思う。それに、融合体は複数の妖精器官を持った妖精成体というだけで、あのくまさんがそれだなということは想像がつくので、上記のシーンはやっぱり必要ないと思う。
そのほかに気になるところ
ウルフランがマーリヤに接触するシーンはちょっと笑ってしまった。夜光虫に誘われてひとりぼっちになったところを狙われるって、流石に厳しい。自分が妖精憑きで狙われる立場にあることを理解できていないなんて、ちょっと間抜けすぎやしないだろうか。
そもそも人型妖精が妖精憑きであることは誰でも分かるのに、妖精憑きだってバレてないからってマーリヤをひとりにするか?こんなのドロテアが全員バカみたいじゃないか。
ウルフランの目的は?
このブログでも再三書いてきたと思うが、ウルフランが敵サイドだとはやっぱり思えない。ウルフランの故郷はサイダル国に滅ぼされたのだから、彼の目的はサイダル国への復讐もあるのではないか。サイダル国の当時の王はゴルバーン首相であるから、彼に対する復讐が達されたことになる。
マーリヤに接触したが、マーリヤを連れ去るつもりなのだろうか。意外と逆にマーリヤを保護するためとかじゃないのかなあと思っているのだが、ウルフランが実は仲間というのはただの考えすぎなのだろうか。
オレク・グンナーに関しては13話でちゃんとスタッフロールに名前が記載されている。こういうところは良いと思った。
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