『彼方のアストラ』3話感想 疑心暗鬼に陥る仲間たち

アニメ『彼方のアストラ』第3話「METEOR」感想です。原作は未読。

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前回あらすじ

ヴィラヴァースへと降り立った9人は3組に分かれて、食糧の採取、水の補給、船の整備を行う。食糧採取に向かったカナタ達の前に再び謎の球体が現れる。巻き込まれることはなんとか避けられたが、キトリーは恐怖に取り乱し、八つ当たりをして外に飛び出してしまう。キトリーを連れ戻しに外に出た8人だったが、フニシアがドラゴンに襲われ窮地に陥る。カナタが自身を顧みずフニシアを救出し、その様子を見ていたキトリーはカナタに謝罪するのだった。紆余曲折を経て一致団結したはずだったが、ザックから通信機を故意に破壊した犯人が船内にいると告げられる。

3話あらすじ

カナタは通信機を破壊した犯人を開始するが、何も証拠が見つからず頓挫した。第2の惑星シャムーアに接近、着陸しようというところで、フニシアが世間話の流れで、施設でサングラスをした男が「B5に入れて一斉処分」という発言をしていたということを話すのだった。

この発言から9人は処分されるために宇宙空間に飛ばされたことを確信する。またカナタは通信機が故意に破壊されていたことを打ち明けた。全員が疑心暗鬼に陥る中、アストラ号にメテオライトが激突し、船体に穴が空き重力制御装置が停止してしまった。

穴はルカの所持するグルーガンで塞いだものの、さらに惑星シャムーアの重力に船が引っ張られ、重力発生装置が復旧しないと惑星に叩きつけられるという事態が発生。アリエスとウルガーは、予備電源を使用して装置を再起動させることを提案した。

カナタのリーダーシップのもと電源の復旧には成功。しかし重力発生装置内に鳥が侵入していて、起動はできなかった。素早い鳥を捕まえられずに右往左往するカナタだったが、ウルガーがルカのグルーガンを使い、持ち前の射撃の腕前で鳥を固化。無事、重力が発生して、ギリギリでシャムーアに着陸することができた。

処分されるために集められた9人

クルーの9人は最初から処分されるために集められたことが分かった。これは2話の感想で予想していたものと同じだった。ウルガーは射撃の腕前があり、キトリーは医療の知識があるなど、やはり全員に特殊な能力が備わっているようだ。

ではこの9人がなぜ処分されなければならないかは分からない。ウルガーは父親と仲が悪いらしいし、キトリーもネグレクトされていたので家族に疎まれてという理由も考えられるが、そのほかのメンバーはそういう感じはあまりない。特にアリエスは1話で家族との関係が良好のように見えたので、別の理由があるのだろう。

通信機を破壊したのは誰か?

アリエスは「通信機を破壊した犯人も謎の球体に飲み込まれたことから、自爆覚悟での犯行」と推理している。まあこれ自体は正しいんだろうと思う。

ただ、アリエスの言う自爆覚悟であれば、食べものに毒を仕込むこともできるし宇宙船をただ破壊してしまえばそれで終わるので、通信機を壊すなど回りくどいやり方をしないような気もする。通信機を壊すという行為には自分が犯人だとバレたくない意識が存在し、それは自分が助かるというのを前提に置いているようにも感じる。

自爆覚悟という前提に立てば、宇宙船を単独で制御していたザックはまず容疑から外れる。またグルーガンで鳥を射撃したウルガーも、そうしなければそれで全員終わっていたので犯人ではない。フニシアも「一斉処分」発言は不用意に警戒させることになるので得策ではない。カナタとアリエスも犯人ではないだろうから、キトリー、ユンファ、ルカ、シャルスに絞られることになる。

シャルスは、もし惑星シャムーアの重力に引かれていることを言わなければ、そこで終わった可能性もあるが誰かが気付いて万が一助かった場合、その場で疑われ最悪の場合追放されうるので賭けではあり、危ない橋を渡らないという選択はあり得る。

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