『彼方のアストラ』6話感想 ウルガーの過去、ルカの秘密

『彼方のアストラ』第6話「SECRET」感想です。原作は未読。

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前回あらすじ

カナタ達の母星では、保護者が子供達の行方を心配していたが、予算の問題などから捜索は打ち切られることとなってしまう。カナタ達はシャムーアを脱し、惑星アリスペードへと着陸。そこは大部分が海で陸地はただ一つの島のみだったが、果樹が繁茂し、豊富な水産資源もある楽園のような島だった。束の間の休息を取るクルーだったが、アリスペードの滞在最終日、ウルガーがルカに銃口を向けるのだった。

6話あらすじ

ウルガーは両親から疎まれて育った。そんなウルガーの唯一の理解者は兄のフィンだった。フィンはジャーナリストとして活躍し、ルカの父のマルコのヤミ献金疑惑を追っていたが、その途中で何者かに殺害されてしまった。ウルガーはマルコがやったのだと確信し、復讐のために銃の腕を鍛えていた。

一方、ルカは実は養子で貰われた子だった。さらにルカはインターセクシャルだった。そのためにマルコからは疎んじられ、自分がいなくなっても父親に対する復讐にはならないとウルガーに伝えるのだった。

行き場のない復讐心にその場に崩れ落ちるウルガー。そんな時、海から大津波が襲ってきた。からがら宇宙船に逃げ込むメンバーだったが、ウルガーとルカは津波に流されてしまう。

ルカはウルガーに手を差し伸べるが、ウルガーはそれを拒否し手を払いのけ、津波に飲まれてしまう。そこに現れたのはカナタだった。ワイヤーで吊り下げて、ウルガーとルカを救出した。

ウルガーはルカに謝罪。そして兄の仇を果たすためジャーナリストを志す。さらに絆が深まるクルーだったが、ひょんなことからシャルスが嘘をついていることが発覚。疑惑の目はシャルスに向かった。

ルカの秘密

ルカがインターセクシャルだというのは気付かなかった。『キャロル&チューズデイ』にも出ていたが、アンドロギュノスという理解でいいのだろう。伏線は、第5話でルカが海に入らず上着を脱がずに浜辺で工作をしているところにある。

そこでは「おいら泳げないって言ったでしょ」と言っている。ただこの伏線だけでインターセクシャルだと断定することはできないので、少し唐突な感じはなくもないものの、水に入るのを断ったら性別誤認トリックがあるというのは基本なので迂闊だった。もし私が見逃しているだけで、お風呂とかもっと露骨なシーンがあったなら教えて欲しい。

フィンが始末された理由

ザックはフィンが始末された理由に関して、ヤミ献金疑惑だけでは弱いのでもっとやばいことがあるのではないかと睨んでいる。既に明かされている情報の中では、ゲノム管理法反対派の急先鋒だということが示されており、これに関連したできごとが絡んでいるのだろうと推測できる。

ただ私の印象ではゲノム管理を推進する方がむしろ良からぬことを考えていそうなイメージがあるのだが。それこそ優生思想のようなものだ。それに反対することで何かキナ臭いことに関係しているとは、どのようなことかあまり想像ができない。ゲノム管理されると困るということは、この世界の技術がどこまで進んでいるのか分からないが、遺伝子を操作した痕跡がバレるとかそういうことだろうか?

シャルスが内通者に急浮上

ここに来てシャルスが内通者に急浮上してきた。今までの感想では、シャルスは疑わしいグループに入れていたが、逆にこの段階でのフィーチャーは犯人じゃないんじゃないかと思ってしまう。

アリエスの映像記憶能力で、シャルスが生物の授業に出ていないことを突き止めた。実際は学校の生徒ですらない可能性もあるのかなと思う。ただこのときアリエスの映像記憶能力が真実であるかどうかは他人には分からず(謎の球体に再び襲われたときに映像記憶能力のことは口にしているが、それが真実かはやはり分からない)、他者を貶めるための嘘という可能性もある。その部分の議論は必要だと思われる。

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