『彼方のアストラ』7話感想 セイラとアリエスの関係性の考察

アニメ『彼方のアストラ』第7話「PAST」感想です。原作は未読。

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前回あらすじ

ウルガーの兄のフィンは、ルカの父のマルコのヤミ献金疑惑を追っていたが、何者かに殺害された。ウルガーはマルコがやったのだと確信し、復讐のためにルカに銃を向けた。一方、ルカは実は養子であり両性具有であり、そのためにマルコからは疎んじられていた。行き場のない復讐心にその場に崩れ落ちるウルガー。そこに、海から大津波が襲ってきて、ウルガーとルカは津波に流されてしまう。ウルガーは自暴自棄になっていたがカナタが救出。ウルガーはルカに謝罪し、兄の仇を果たすためジャーナリストを志すのだった。

7話あらすじ

シャルスはキャンプの4日前に転校してきたということを今までずっと隠していた。それは彼の出自を話したくなかったからだという。シャルスはヴィクシア王政地区の貴族出身で、幼少期に幼馴染で平民のセイラと仲良かったのだが、セイラは貴族に塀の上から落とされ、眠ったままになってしまった。

そのできごとに憤ったシャルスはヴィクシアを去り、新天地に転校してきた。感動的な話にメンバーは涙を流し、シャルスが隠してきたことを許すのだった。

アストラ号は第4惑星イクリスに到達。そこは自転と公転周期が一致している不毛の地で、気候が安定しているベルト地帯には、多数の攻撃的な植物が繁茂していた。その中の触手を持った植物に船が攻撃され、姿勢制御と減速に異常が発生。

なんとか着陸を試みるが、突風が吹きアストラ号は崖に衝突。エンジン系が大破し航行が不可能になってしまう。この星で生きなければならないという現実に打ちひしがれるメンバーだったが、探索をするとアストラ号とよく似た船を発見する。

その宇宙船は劣化が進み、航行不可能だった。ところがブリッジで「HELP ME」のメッセージを発見。そして、冷凍睡眠装置に金髪の女性が眠っていた。

セイラの正体

セイラの描き方はかなり示唆的だった。最初はずっと顔を見せず、城壁から落とされたときに初めて顔が明らかになるという描き方をしていた。つまりこれは顔に重要なヒントが含まれているということだろう。

そしてその顔はアリエスに似ていた。シャルスもアリエスとセイラは似ていると言っていたし、(これはメタ的推理だが)セイラの声はアリエスと同じ水瀬いのりだと思われる(スタッフロールには書いてなかったのでこれもかなり意図的)。

つまりセイラとアリエスは同一個体という可能性がまずひとつ考えられる。この場合はセイラが回復して、アリエスと名前を変えたということだろう。もうひとつはクローンである。クローンは5話で出たキーワードでもある。

この推理のどちらかは確実に当たっているものと思われる。なぜならAriesを逆から読むとSeiraになるからだ。ミステリーではよくこういう言葉遊びがある。

私の想像では後者のクローンの方なのではないかと思う。そしてシャルスはアリエスがクローン(もしくはオリジナル)であることを知っているのではないか。そうするとメンバーの中で唯一クローンであることを知っているので、シャルスが裏切り者である可能性が極めて高くなる

ただクローンの場合気になるのは、クローンはオリジナルと同じだけ年を取るので、アリエスとセイラがクローンなら、セイラが平民だった時代にクローンを作っていたのか?というところが疑問に残る。貴族なら作れると思うが、平民でもクローン技術は浸透しているのだろうか。

ふたつのアストラ号

惑星イクリスで同じような宇宙船を発見した。なんというご都合主義かと思えるが、多分カナタたちと同様に謎の球体に襲われて宇宙漂流してここに辿り着いたのではないかと想像はできる。

そこから冷凍睡眠で女性が現れた。冷凍睡眠に関しては急に出てきた設定で、その上一台しかないという唐突感はあったが、それは置いておく。きっとこの女性がアストラ号を修理するスキルを持っているんだろうなあとは思う。

余談だが、この2つのアストラ号というのもクローンをイメージしているような気がするのだが、それは考えすぎだろうか。

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