『彼方のアストラ』第9話「REVELATION」感想です。原作は未読。
前回あらすじ
冷凍睡眠装置から出てきた金髪の女性はポリーナ・リヴィンスカヤと名乗った。アストラ号は大破した動力部を、ポリーナの船の無傷の動力部を再利用することで修理を試み、アストラ号は航行可能になった。ポリーナは過去の仲間が眠っている地を見に行く。巨大タケノコの襲撃もありつつも、彼女は仲間達に祈り、惑星イクリスを後にするのだった。
9話あらすじ
キトリーとフニシアの血液型が一致したことから本当の姉妹の可能性があると考え、DNA検査を行うと、なんと2人のDNAが完全に一致していた。このことからキトリーとフニシアはクローンであり、アストラ号のクルーもみんなクローンなのではないかという結論に至る。
実際にカナタ達は父親または母親のクローンだった。彼らは、自分が老いたときに記憶を移し替えて若返るための器として、カナタ達を育てていたのだ。それがゲノム管理法が成立したためにクローンの存在がバレる可能性が生じ、宇宙空間に「廃棄」したのだった。
カナタ達はショックを受けるも、自分達が帰還してクローン製作者を裁くことを新たな目標として一致団結する。この暗い雰囲気を打開しようとパーティーを開催。その場でキトリーとザックは結婚を発表する。
ポリーナの船の望遠鏡を修理し、ついにカナタ達の母星が確認できるようになった。しかしそこは地球ではなく惑星アストラだった。カナタ達の母星はアストラという惑星だったのだ。
クルーは全員クローンだった
カナタ達は全員クローンだった。クローンが関係しているだろうなという推測はあったが、それが母親か父親のクローンだとは予想できなかった。前回のザックと父親のジェドが似ているというくだりがあったが、これはミスリードだと思っていた。
確かにジェドが記憶の研究をしているということからクローンと結びつけて、自身の若返りを求めているというのは推理できないこともない。
ただアリエスの場合は、過去の感想でセイラのクローン説を唱えていたのだが、やっぱり同一人物なのかもしれないと思い始めた。セイラがどのようにしてクローンを作ったのかが不明だからだ。ザックはアリエスを「貴族」と表現したが、アリエスが貴族な感じはあまり受けないので、そこは少し疑問ではあった。同一人物だとしたら、シャルスがアリエスにだけ優しく接しているのもそれを知っているからだと考えられる。
カナタの母星は地球ではなかった
これも前回予想していたが、惑星アストラというところまで踏み込めなかった。確かに『彼方のアストラ』というタイトルはよく考えるとおかしい。アストラがアストラ号のことだけを指すのなら彼方にいるわけではないからだ。
こうなるとやはり最初の飛ばされたときの惑星が地球なんだと思われる。あの謎の白い球体は一種のワープゲートのようなものなのだろうか。またアストラ号がなぜ地球の近くに漂っていたのかもわからない。これは偶然でしかないのだろうか。
地球は12年前以降に滅亡したのだと思われるが、カナタ達がそれを知ってなかったので、カナタ達は元来アストラ星人なのだろう。地球は滅亡の危機に瀕し、同じような生態系を持つアストラ星に移住?しようとしたが、叶わなかった?のだろうか。ポリーナはその先遣隊だったのかもしれない。
ただ今まで訪れた星も全く人類が生活できないとは言えない星だったので、そこで地球人が定着するという選択肢がなかったのかは疑問である。地球がアストラ星を知っていたと思う理由は、「Per aspera ad astra.」という印字が「困難を通じてアストラ星へ」という意味になっていることから推測できる。
あと細かいところだが、過去の回で、アリエスがキャンプ日誌でザックとキトリーが婚約しているのを知っているかのようなナレーションをしていたのに、ザックとキトリーの結婚を知ってそんな驚くのは違和感があった。
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