2019冬アニメで最も話題になったのは、『けものフレンズ2』と『ケムリクサ』の因縁の戦いだっただろう。けもフレを製作したたつき監督が「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」を理由に降板させられ、『けものフレンズ』の続編は、木村隆一監督へと引き継がれた。
一方で、たつき監督は『ケムリクサ』を製作し、なんの因果か同クールの放送となった。結果はみなさんご存知の通り『ケムリクサ』の圧倒的な勝利に終わっている。まあ『けものフレンズ2』を担当した時点で、木村監督の負け戦は決まっていただろうから、彼が少し不憫でもある。
さて、そのたつき監督というのは彼のカリスマ性ゆえなのか分からないが、強烈な信者と 猛烈なアンチを抱えている。信者は木村監督に暴言を吐きまくり、『ケムリクサ』を過度に崇めることに熱中し、アンチはそんなたつき信者を蔑み、『ケムリクサ』とたつき監督を貶める。その、たつきアンチの最も先鋭した存在が、氷村ふぁねるだった。
氷村ふぁねるは、たつきのアイコンを遺影のようにコラージュした画像を作成したり、『ケムリクサ』を褒めるツイートに突っかかったり、たつき監督の名誉を毀損するような言動を繰り返していた。今回、その氷村ふぁねるが『けもフレ2』の細谷プロデューサーではないかという噂が、ネット上で広まっている。この記事では、その噂が真実がどうかを検証したい。
自演説成立の経緯
まず最初に怪しまれたのは、氷村ふぁねるが『アイカツ』のツイートをリツイートしたときだった。アイカツのプロデューサーも細谷伸之が担当している。

細谷プロデューサー自演説発生の経緯
その後、ネット民が氷村ふぁねるのTwitterのアカウントに登録されているメールアドレスが、keで始まり、ドメインがoで始まるものだと突き止める。これはハッキングしたわけではなく、誰でも可能なので犯罪行為ではない。ネット民はkemonofriendsとoutlookの組み合わせだと予想し、それをoutlookで調べてみると、末尾96の携帯番号が登録されていた。
一方、細谷プロデューサーのアカウントも同様な方法で調べると、末尾41の電話番号が登録されていることが判明。そして細谷PのFacebookの登録電話番号を見ると、末尾96と末尾41が登録されており、逆説的に氷村ふぁねるは細谷Pの自演アカウントであるという論理になっている。
この説は真実なのか?
氷村ふぁねるは自作自演でないと仮定して、矛盾が出たら自作自演であるいう論理で考えてみる。自作自演でないとすれば、可能性は2つある。
偶然説
ひとつは、完全な偶然だったというものである。細谷プロデューサーがkemonofriendsというメルアドを持っていて、氷村ふぁねるがkeで始まり、oで始まるドメインを持つアドレスを所持していた場合は、単純に確率はアルファベットと数字36個の組み合わせ2つが一致する確率1/1296にドメインが一致する確率を掛けたものになるだろう。
もしくは氷村ふぁねるがkemonofriendsというアドレスを本当に所持していて、偶然電話番号下二桁が細谷プロデューサーと一致したという場合がある。このときは1/100の確率であるため、起こっても全くおかしくはない。ただかなり珍しいケースにはなる。
けもフレアンチの捏造説
次はけもフレアンチが氷村ふぁねるというアカウントを作成したという説である。この場合は、たつき監督のアンチ行為を行うことで、けもフレ信者の評判を落とし、最終的に自演説を仄めかすことで、さらにプロデューサー陣の評判を落とすという、かなり練られたものになる。
方法としては、kemonofriendsのメールアドレスを取得し、末尾96の携帯番号を登録すれば良い。携帯番号の下四桁は自分で決めることができるので、メールアドレスさえ手に入れられれば捏造が可能になる。ただし、kemonofriendsというアカウントを取得できるかが問題になる。outlookはメジャーなクライアントなので、先に取られている可能性がある。
もうひとつは、kemonofriendsを持っているのは細谷プロデューサーで間違いないが、それを事前に知った人間が、keで始まるアドレスと、96の携帯番号を取得したという方法がある。この場合は、アドレスはなんでもいいので容易に捏造が可能になる。携帯電話の契約だけ少し面倒だが、やらないとも言い切れない。ただ細谷Pが、kemonofriendsのアドレスを持っていることをどこで知ったのかという問題は残る。
まとめ
大きな矛盾点は存在しなかったので自演だと結論づけることはできない。なおアカウントを削除したことを以て答えあわせと言っている人もいるが、それは別に偶然でも話題になったら逃れようと考えるので不思議なことではない。
ただ、偶然ではなく捏造だとすればかなり周到に仕組まれた計画であり、ここまでやるのは難しい気がしているので、個人的な印象からすれば、かなり黒に近いグレーではないか。まあいずれにしても、『けもフレ2』はコンテンツの面白さで『ケムリクサ』に圧倒的に敗北しているので、自演しようがしていなかろうが、『けもフレ2』の評価が上がることはない。
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