『俺を好きなのはお前だけかよ』第1話「俺ってほんと、どこにでもいる平凡なモブなんだ」感想です。
1話あらすじ
平凡な鈍感系男子高校生・ジョーロは天真爛漫で幼馴染のひまわりとクール系の生徒会長・コスモスに気があるような素振りを見せられていた。
ある日、コスモスにデートに誘われる。カフェやピクニックを楽しんだあと、コスモスが真剣な表情でジョーロに話があると告げた。唾を呑み込み言葉を待つジョーロだったが、ジョーロに告白するのではなく、ジョーロの親友のサンちゃんのことが好きで仲良くなりたいというものだった。
その翌日。ジョーロはひまわりと映画デートに誘われる。昨日のショックから立ち直れないジョーロだったが、ひまわりの笑顔に救われる。その帰り道、ひまわりが大事な話があると告げた。再び緊張するジョーロだったが、彼女もサンちゃんのことが好きだった。
そのジョーロも皮を被っていた。鈍感系高校生を演じて、女子に好かれようとしていたのだ。本性は悪態を吐きまくる男だった。彼はどっちか片方をサンちゃんとくっつけて残りを自分が手に入れようと画策する。
しかし、演技が下手くそなひまわりとコスモスをサンちゃんと仲良くさせるのは一苦労。疲れて図書館で休んでいると、毒舌図書委員のパンジーがやってくる。彼女はジョーロのストーカーでデートの様子も全て見ていた。
そしてパンジーはジョーロに告白する。しかしジョーロにその気は全くなく、さらなる混沌へと巻き込まれていくのだった。
意外性のある展開
ラノベ原作のラブコメということで正直言って全然期待していなかった。まあとりあえず見てみるかと思って見たのだけど、存外面白かった。またテンプレの鈍感主人公かはいはいと思っていたら、いきなり会長に振られ、まさかと思ったら幼馴染にも振られ、笑ってしまった。
その主人公も鈍感系を演じていたという、全員が全員に裏があって、アニメらしくない(純情じゃない)けどアニメらしい(非現実的)。そして唯一好かれているのは偏執的なストーカーという。『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』などを代表するハーレムラブコメのアンチテーゼになっている。
キャラクターはかわいいんだけど、それが逆に憎たらしい。ひまわりが好きだなあと思って見てたら、ビッチの烙印を押されてしまった。ジョーロだけでなく、私も裏切られた気持ちになった。
やっぱりライトノベルは電撃文庫がレベルが高いなと感じた。他レーベルと違って、電撃文庫原作アニメはバラエティーに富んでいるような気がする。中高生の頃に電撃文庫ばっかり読んでたので、単に自分に合ってるだけという説もあるが。
これから先は、幼馴染や生徒会長がジョーロのことを徐々に好きになっていくのがオーソドックスな展開のような気がするが、多分そんなことにはならないんだろうなと思う。視聴者を裏切るような展開を続けてほしい。ひとつだけ好きになれなかったのは、主人公の独白ツッコミで、これだけラノベ原作アニメの嫌なところが出てるなと思った。
作品情報
イントロダクション
ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする?しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!! もちろん、意気揚々と待ち合わせに向かうよね。そしてそこで告げられた「想い」は――「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。やめだ! やめやめ! 「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかもしれないからな!そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院董子。俺はコイツが嫌いです。なのに……
俺を好きなのはお前だけかよ!!
自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子達のちょっと刺激的な学園青春ラブ(?)コメディー、ここに始まる!?
スタッフ・キャスト
スタッフ
原作:駱駝(電撃文庫刊) / 原作イラスト:ブリキ / 監督:秋田谷典昭 / 副監督:守田芸成 / シリーズ構成・全話脚本:駱駝 / キャラクターデザイン:滝本祥子 / 美術監督:諸熊倫子 / 背景スタジオ:スタジオ天神 / 色彩設定:岡 亮子 / 撮影監督:廣岡岳 / 撮影スタジオ:Nexus / 3D監督:齋藤威志 / 3DCGスタジオ:ワイヤード / 編集:坪根健太郎 / 編集スタジオ:REAL-T / 音響監督:郷文裕貴 / 音響効果:中野勝博 / 録音調整:八巻大樹 / 音楽:藤澤慶昌 / 音楽制作:Aniplex / アニメーションプロデュース:BARNUM STUDIO / アニメーション制作:CONNECT / 製作:「俺好き」製作委員会
キャスト
如月雨露(ジョーロ):山下大輝 / 三色院董子(パンジー):戸松遥 / 日向葵(ひまわり):白石晴香 / 秋野桜(コスモス):三澤紗千香 / 大賀太陽(サンちゃん):内田雄馬 / 羽立桧菜(あすなろ):三上枝織 / 洋木茅春(ツバキ):東山奈央 / カリスマ群A子:斉藤朱夏
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