『RobiHachi』2話感想 火星人の秘密とは?アナ雪ネタは危険

『RobiHachi』第2話「タコから出た真実」感想です。

スポンサーリンク

前回あらすじ

宇宙人とのファーストコンタクトから半世紀。イケメンだが残念なロビー・アージは、真面目だが青年ハッチ・キタとひょんなことから出逢う。ロビーは事業に失敗し、多額の借金を背負ってしまう。借金取りに現れたのはハッチだった。追い詰められたロビーは、ハッチと共に家の一部になっていた宇宙船で飛び立った。2人は奇跡の星とされるイセカンダルを目指す。

2話あらすじ

巨大ロボット・ヒザクリガーはビームを放とうとするが、それはただのフラッシュだった。しかしヤンはそれにビビって宇宙船を離してしまう。その隙をついて宇宙船はワープを行う。行き先は宇宙の果ての第1関所であるハッコーネ。ヤンもそれを予想して後を追いかけるが、ロビーの宇宙船は途中でガス欠。降り立ったのは火星だった。

火星にはタコの姿をした火星人が住んでいた。そこでたこ焼きやタコせんべいに舌鼓を打つハッチ。一方、ロビーは火星のキャバクラへと行き、鼻の下を伸ばす。席を外したハッチは偶然、火星人がタコの着ぐるみを脱いでいるところを目撃してしまうのだった。

見てはいけないものを見てしまったハッチは牢屋に閉じ込められてしまう。すると火星観光局長からハッチが呼び出される。それは火星礼賛番組に出演するためだった。火星は観光資源を作るために虚構の人気を作り上げていたのだ。

そこにロビーと局長の娘グラマラスちゃんがやってくる。グラマラスちゃんは着ぐるみを脱ぎテレビの前でありのままの姿を晒す。局長は慌てるが、ロビーはありのままの姿の方が魅力的だと言い、局長もそれを受け入れ着ぐるみを脱ぐのだった。

火星人の真実

実は火星人は地球人と同じ姿をしていたが、火星の過酷な環境に耐えるために分厚い宇宙服を着ていた。それを地球人に見られてタコ型だと騒がれたために、観光資源としてわざとタコの着ぐるみを着るようになったのだった。

この設定はとても面白かった。タコ型は、1987年にH・G・ウェルズが発表した『宇宙戦争』での火星人のイメージである。これは頭脳が発達している一方で、重力が小さいので脚が退化しているためという理由が付けられている。なるほどと思うのだが、実際のところSFでも人間型の宇宙人を描くことが多いし、タコ型が文明を築けるとも思えないので、本作での宇宙人は理に適っている上に、上手くステレオタイプな宇宙人のイメージを逆手にとっているとも言えるかもしれない。

日本礼賛番組に対する皮肉?

火星が今も大人気っぽく見せるために火星礼賛番組を作っているというところは、今の日本のテレビ番組を皮肉っているように思う。最近のテレビ欄を見てみると日本を白人に崇め奉ってもらうような番組が増えてきている。生活が貧しくなって、徐々に自信がなくなり、日本人であるというアイデンティティーに縋ってしまう人が多いのだろう。

アナ雪のオマージュ

最後はありのままの自分を認めたけれども、そこに至る過程が完全に『アナと雪の女王』だった。ディズニーは怖いので、あれくらいがギリギリだろう。やり過ぎると発禁処分になった『ぱすてるメモリーズ』の悲劇が起こりかねない。

個人的には、もう少し火星人が着ぐるみを脱ぐまでの火星人の心の変化も見たかったのだが、あくまでコメディーなのでテンポ重視で良いのかもしれない。ロビーの性格だけもうちょっと落ち着いてくれれば良いのだけれど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました