『RobiHachi』第3話「冥王星の惑星(ほし)恨み」感想です。
前回あらすじ
ヤンから逃れた一行は第1関所であるハッコーネを目指していたが、ガス欠で火星へと降り立った。火星にはタコの姿をした火星人が住んでいた。しかしハッチはひょんなことから、火星人はタコの着ぐるみを着ているだけという事実を知ってしまう。火星の秘密に触れたハッチは牢屋に閉じ込められる。しかし、火星礼賛番組に出演するために釈放された。火星は観光資源を作るために、着ぐるみで虚構の人気を作り上げていたのだ。ロビーはありのままの姿の方が魅力的だと生中継で熱弁し、火星人もそれを受け入れ、着ぐるみを脱ぐのだった。
3話あらすじ
火星を飛び立ち、再びワープしたところ、見知らぬ大型船から幅寄せされ、強制的にワープを離脱させられてしまう。その船には冥王星の観光局長とその娘が搭乗していた。2人は冥王星が準惑星に格下げられたせいで、観光客が減ったと嘆いており、ナガヤボイジャーに助けを求めたのだった。
大手広告代理店のコンサルを頼んだものの、ゴミ同然のゆるキャラや不味いかき氷などを押し付けただけで何の成果もなし。そこでロビーとハッチは冥王星には宇宙から見たときにハートマークの氷原があることに注目して、恋愛成就のパワースポットにすることを思いつく。
そこに広告代理店ドンツーの社員がやってくる。社員はプルートーくんロボを売りつけにきていた。しかし、ロビーに反対され、ドンツーはロボに乗り込み実力行使に出る。ロビーとハッチもヒザクリガーに乗り込み、ジャベリン銀河突きでプルートくんロボを破壊。冥王星を後にした。
プルートーくんと電子ちゃん
これがまた社会派のネタ。プルートーくんの元ネタは、日本原子力研究開発機構が製作した『プルトニウム物語 頼れる仲間プルト君』に登場したプルト君。このビデオは、プルトニウムを飲んでも安全という意味不明な説明をしていたために、アメリカから抗議され絶版になっている。原発事故直後に話題になった。作中でもプルトニウムバスターを繰り出そうとするメカプルートーくんに対して、ハッチが「絶対安全じゃないよね」と言っていた。
一方、でんしちゃんの元ネタは東京電力のキャラクター・でんこちゃん。原発事故後から東京電力に対するバッシングが強くなったために一時的にリストラされていた。2つとも日本の原発政策に対する強烈な皮肉になっている。2話でもそうだったが、ギャグアニメの皮を被った社会派風刺アニメだったとは…
大手広告代理店へのディス
原発風刺の他に、大手広告代理店のディスもあった。ほぼ詐欺同然の集団とまで言っていて、このアニメも大手広告代理店絡んでるだろうに大丈夫か?と心配になってしまった。実際は大手広告代理店が無能というよりも、マスコミを作って無理矢理ありもしない流行やブームを捏造していて、そっちの方が悪質だとは思うのだが。ちなみにドンツーとなっていたがこれは電通のもじりなのは明らかだけど、製作委員会名がドンツーなので問題なし!
ちなみに冥王星の大気の構成は窒素が90%と言われていて、窒素が多いことは事実だが、窒素が多いとかき氷がまずくなるかどうかは定かではない。液体窒素で作るかき氷とかもあるから、あんま関係ないんじゃないかと思うのだけど。またハートマークの氷原は実際に存在する。
まとめ
攻めすぎてて心配になるアニメだが、ただのパロディーではなく社会風刺もあって面白い。電通をディスるためだけに製作委員会をドンツーにする情熱は買いたい。ヒザクリガーは是非スパロボに出演してもらいたいものである。
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