『RobiHachi(ロビハチ)』4話感想 ザンボット3のオマージュ

『RobiHachi』第4話「竿の先に半魚人」感想です。

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前回あらすじ

冥王星の観光局長とその娘が火星でのロビーとハッチの活躍を知って、冥王星を救ってほしいと助けを求めた。冥王星は大手広告代理店ドンツーにカモにされていたのだ。しかし、そこにドンツー社員がやってくる。彼らはプルートーくんロボを更に売りつけに来たのだった。ロビーとハッチはヒザクリガーに乗り込み、ジャベリン銀河突きで撃退するのだった。

4話あらすじ

冥王星を離れ、ハッコーネに向かうナガヤボイジャーだったが、ハッチの希望で宿場星であるオダワーラに寄ってみることに。オダワーラは一面海で、海上に人工の施設が建設され、そこに半魚人が住んでいた。

名物の海鮮丼を堪能したが、ハッチは何故か代金を支払うのを躊躇い、バイトして食事代を賄うのだった。皿洗いをしていると、同じバイトの半魚人のギョギョくんからオダワーラノツカイという海の主の存在を知る。ギョギョくんは、それを捕獲し、フィアンセに結婚を申し込みたいようだ。

一方、ロビーは冥王星でカキ氷を食べすぎてお腹を壊してしまう。彼も顔見知りのナースからオダワーラノツカイの噂を聞き、一攫千金の可能性を求めてハッチを誘い、漁に出かけることに。しかし一向に釣れない。しびれを切らしたロビーはヒザクリガーに搭乗して潜水して捕まえる作戦に出る。

しかしヒザクリガーは海に対応していなかった。水圧にやられて浸水していくヒザクリガーからなんとか脱出したロビーとハッチ。ヒザクリガーはクレーンで水から引き揚げたところ、怪我の功名でオダワーラノツカイをヒザクリガーが飲み込んでいた。

ザンボット3のオマージュ

今回は今までの3話と比べると、社会風刺もなく比較的抑え気味な回だった。アニメの3話は重要なので、そこにピークを合わせてきたという感じだろうか。ただ小ネタはいくつか挟まれていた。特に好きなのは、ヒザクリガーが海から上げられた後、涙を流して海辺で黄昏るような一枚絵で、これは『無敵超人ザンボット3』のオマージュである。

ただ『ザンボット3』は、地球人から石を投げられつつも地球人のために仲間を失っても戦い抜いた勝平に変わって、ザンボエースが涙を流しているように見えたという感動的なシーンに対して、『RobiHachi』は私利私欲のためにオダワーラノツカイを探しにいった挙句に、ヒザクリガーを乗り捨てて帰ってきた後の涙であるため、その意味合いは大きく異なる。きっとヒザクリガーは対応してない海に潜らさてた不運を嘆いているに違いない。

ハッチがお金を払わなかった理由

ハッチが海鮮丼のお金を払わなかったのは、電子マネーを使用して、現在の所在地が親族?にバレるのを防いだためであろう。ナガヤボイジャーを追いかけている宇宙船は、ハッチを追いかけてきている。ハッチの過去は明らかになってないので分からないが、予想外のことが起きないという不満があるので、いいところの御曹司なのだろうか。

東海道中膝栗毛との関連

アニメ自体が『東海道中膝栗毛』のオマージュになっているのは明らかなのだが、遅ればせながら、やっとイセカンダルの意味が分かった。「伊勢」カンダルなんだ。『東海道中膝栗毛』の最終目的地は伊勢神宮である。ちなみに当然ながら小田原にも寄るシーンが元ネタには存在する。

また『東海道中膝栗毛』はボーイズラブ小説とも言われる。これは弥次さんと喜多さんが男好きであり、弥次さんが喜多さんに夢中になって散財しまくった挙句に借金を背負ったというのが物語の始まりであるからだ。この物語は、完結後に描かれた公式ファンサービスでもあり、現代だったら公式がそんなことすると冷めそうなもんだが、当時のファンは歓喜して読んだのではないかと推測する。

『RobiHachi』も明示してはいないが、ボーイズラブを意識しているのは間違いない。元号は令和になったが200年経っても、人間はあまり変わらないんだなあと思うばかりだ。

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