『RobiHachi ロビハチ』第8話「メカるが勝ち」感想です。
前回あらすじ
アッカ・サッカに到着。そこはすべてが遊園地となっている惑星だった。ネガティブな言葉を発するのが禁止という制約にイックとロビーはストレスを溜める。ヤンもロビーを追いかけて、アッカ・サッカを訪れていた。ロビーの姿を発見して大捕物が始まってしまう。その日、アッカ・サッカはお城の鐘を鳴らしたカップルは永遠の愛で結ばれるというスターライトの日だった。そのお城に向かって逃げるロビーと、一緒に鐘を鳴らそうと追いかけるヤン。結局、ロビーとハッチが2人で鐘を鳴らしてしまうのだった。
8話あらすじ
名物の蛤を食べようとマルベリー7に立ち寄ろうとしたナガヤボイジャーだったが、日頃の不満からイックは連星のマルベリー8に降り立ってしまった。そこは「メカにあらずんば人にあらず」という星で、人間はメカに虐げられて生活していた。ロビーとハッチはヒザクリガーに乗り込むことに。
ロビーを追いかけてきたヤンも自前でメカを作る。ヤンのロボットの強さにメカ伯爵はヤンを用心棒に雇うのだった。ロビーは蛤を食べに海岸を訪れる。そこでは奴隷扱いされている人間が蛤を取って生活していた。ロビーは親しくなったホシローになぜ革命を起こさないのかと問いかけるが、奴隷としての生活しか知らないホシローには革命がどういうものなのか理解できていなかった。
マルベリー8では、メカは日々の娯楽としてメカ道と名付けて、近代兵器を禁止した戦を愉しんでいるらしい。そこにメカ大王を名乗るメカが現れる。大王はヒザクリガーを次のメカ伯爵との戦に備え、用心棒に雇うのだった。
戦当日。メカ伯爵がミノフスキー粒子を散布したため有視界戦闘のみになってしまう。大活躍するヒザクリガーだったが、ヤンのメカが現れ一転ピンチに。しかしホシローが、どさくさに紛れて放置されていた近代兵器を使い、反旗を翻し、革命を起こすことに成功。ヤンから逃れたロビーは星を去るのだった。
ロボット三原則とシンギュラリティ
今回は人間がロボットに支配されている惑星での話だった。ロボットと言えば最も基本的なものとしてロボット三原則がある。これはアイザック・アシモフが提唱したもので、簡単に言えば
・ロボットは人間に危害を加えてはならない
・ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない
・ロボットは自己をまもらなければならない
というものだ。
今回の設定はこれと完全に真逆である。ロボットは人間を虐げているし、逆に人間に命令している。そして、自身を傷つける戦を繰り返している。これは意図的に三原則に反するような設定を作ったのだと考えられる。
そして人間がロボットに支配されると聞いて思い浮かぶSFの概念にシンギュラリティもある。シンギュラリティはAIが人間の知能を超える特異点のことで、その果てに、AIが人間を逆に支配すると考える作品も多数存在する。
本作では人間がメカになっているので、シンギュラリティの実在については避けて、単純に武力で人間を制圧している。むしろサイボーグに支配された世界と言った方が近いだろうか。
ミノフスキー粒子って出していいの?
多分メカはいろんなところからオマージュしているんだと思うのだけど、元ネタが分かりづらい。ヤンの顔だけのメカは『天元突破グレンラガン』のラガンをイメージしているのかなとか王子のメカはジャイアントロボかなとか色々想像するのだが、明らかに元ネタが分かるものがあった。ミノフスキー粒子である。
ミノフスキー粒子は『機動戦士ガンダム』シリーズに出てくる架空の物質で効果も作中とほぼ同じである。許可とってんのかこれ?流石に無断で名前出したということはないと思うが。ちなみに監督の高松信司は『機動新世紀ガンダムX』の監督でもあるので、サンライズとは懇意にしているだろうけど…
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