『RobiHachi ロビハチ』12話(最終回)感想 強引で予定調和だけどそれがいい

『RobiHachi』第12話(最終回)「月の夢、地球の夢」感想です。

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前回あらすじ

ついにイセカンダルに到着。そこは高度に観光産業が発達した惑星だった。巨大なアカフクリスタルを拝むロビーとハッチ。ロビーは資金難で小さなアカフクリスタルの欠片しか購入できなかったので、勝手に掘削し、巨大な欠片を強奪しようと考える。しかしアカフクリスタルの近くに寄ってみると、それはポリマー樹脂で出来ている偽物であることが判明。広告代理店のドンツーがまた騙していたのだ。2人は町外れにある本物の小さなアカフクリスタルを拝み、イセカンダルを後にする。ところがそのとき、ヤンと月からの艦隊も現れる。月の艦隊は月の王子様であるハッチを連れ戻しにきたのだった。

12話あらすじ

ハッチが月の王子であることをカミングアウトしてもロビーは信じられなかった。とりあえずヤンとルナガードから逃げることに。そして大型船の陰で身を隠しているときにハッチが月の王子である証拠を見せる。ひょんなことからロビーの借金もハッチが完済したことも明らかになり、ロビーは土下座をして謝るのだった。

2人は、一緒に地球へ帰還することを決意する。偶然発見したドンツーの東京イセカンダル間直通ハイパーロードを発見し、そこに侵入するナガヤボイジャー。しかしヤンもルナガードも追いかけて来て、玉突き事故が発生。ナガヤボイジャーはハイパーロード脱線してしまう。

そのころ地球には、巨大な円盤が襲来。東京を滅ぼそうとしていた。ビーム砲が発射されこれまでかと思ったところに、ナガヤボイジャーが砲身にすっぽり嵌り暴発。地球は救われた。

地球に降り立ったヒザクリガーは英雄として讃えられ、ロビーは巨万の富を築き、ハッチは月の王子となり、イックは小説『RobiHachi』を書き上げる。しかしヒザクリガーブームも続かず、ロビーは再び素寒貧に。そこにハッチとイックが手を差し伸べるのだった。

いい最終回だった

いい最終回だった。なぜ『ヒザクリガー』の12話がお蔵入りになったのかが明かされなかったところとかルナガードの出番が引っ掻き回すだけという感じで物足りなかった部分はあったのだが、『RobiHachi』らしく?強引でも綺麗に終わっていて満足だった。極悪の限りを尽くしたドンツーの本社も大破するなど勧善懲悪なスーパーロボットらしい最終回だったと思う。


最後のヤンがロビーに振られて窓際で落ち込むシーンは少し可哀想だったが、新しいお相手が見つかったようで何より。ハッチとロビーはアカフクリスタルを渡すシーンで2人が顔を赤らめていて、同性愛的な描写はあった(結婚指輪的なイメージ)ものの、Cパートの終わりはあくまで友情という感じで、媚びすぎてないところも個人的に良かった。

そしてハッチが大使館を抜け出したのが2019年4月1日ということで、『RobiHachi』の時間軸は現実世界と全く同じだと考えることもできるだろう。視聴者も3ヶ月の間ロビー、ハッチ、イックと一緒にイセカンダルまで旅をしたような印象を与えている。

全体を通しての感想

オマージュやパロディが多かったが、そればかりに頼りきりというわけではなく、社会風刺的な話もあったりちょっといい話もあったり飽きずに楽しむことができた。広告代理店批判や反原発、ディズニーオマージュなどアニメがあまりやらない題材を料理しようとする姿勢も評価したい。

めちゃくちゃやっているように見えて、話はちゃんと伏線を張って回収するという丁寧な作りになっていて構成も巧みだったと思う。ロビーのキャラクターは最初ウザいかなと思っていたのだが、後半は気にならなくなった。

総じて面白かったんだけど、まあこれは売れないだろうなとも思う。実際に円盤の初動売上は185枚と伸びなかった。まあ作ってる人達も売れるとは思ってないだろう。だけど製作者が作りたいものを作った結果のような気がして、こういう製作者の趣味を出したアニメが増えて欲しい。

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