『さらざんまい』2話感想 春河のためなら猫をも奪う

『さらざんまい』2話「つながりたいけど、奪いたい」感想です。

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前回あらすじ

浅草。車上荒らしを行っていた久慈悠は、吾妻サラの姿をした人物に目撃されてしまう。悠は追いかけた先にいた矢逆一稀を問い詰めるが、そのはずみでカッパの像が破壊されてしまう。その後、カッパのような奇行を行ってしまうようになる。カッパ像を訪れるとケッピと遭遇する。悠は彼の逆鱗に触れ、2人は尻子玉を抜かれ、カッパへと変貌してしまった。一稀の友人である陣内燕太もカッパへと姿を変えられてしまう。ケッピは3人にハコゾンビと戦うように命令するのだった。欲望フィールド・吾妻橋。ハコゾンビと戦い尻子玉を抜くことに成功した3人。しかし、さらざんまいによって一稀が女装をしてサラの真似をしていた秘密が明らかになってしまう。

2話あらすじ

尻子玉を抜いてくれたお礼にケッピは、希望の皿をプレゼントする。それはなんでも一つだけ希望が叶う皿だった。燕太は冗談でカッパ巻き一年分を願うと、巨大なカッパ巻きが空から降ってきた。

一稀がサラの真似をしていたのは弟の春河(春かっぱ)のためだった。一稀は春河のために希望の皿を手に入れたかった。悠は再び危険な仕事に手を染めていた。その傍らには兄の誓がいた。彼も兄のために希望の皿を手に入れたいと思っていた。

悠が謎の草を袋詰めしているとにゃんタローが現れ、その一つを咥えていった。追いかけると女装した一稀に遭遇。一稀はにゃんタローを守るため一緒になって追いかける。行き着いた先は花やしき。そこで開催されていたのは『カップル限定 ラブラブBee 忍者祭り』だった。2人はカップルに間違われ、中に入らされてしまう。

一方、先日から猫の毛皮を剥ぎ取る事件の容疑者とされていた男・猫山毛吉が隅田川に遺棄されているのが発見された。猫山は昨夜、警察官の新星怜央と阿久津真武に何かをされていたようだ。

すると再び猫が東京上空を飛ぶ事件が発生。ネコゾンビの仕業らしいので、3人は尻子玉搾取されカッパに変身し退治に向かうことに。退治には成功。しかし、一稀がにゃんタローを盗んで、地域猫にしたことが漏洩してしまうのだった。

燕太は一稀に片想い?

一稀が疲れてベンチで眠っているときに、燕太が口づけをするのが最後のシーンだった。燕太は同性愛者だったのか?とも取れるようなシーンなのだが、公式サイトでは

矢逆一稀
中学2年生。かつてはサッカーが好きな明るい少年だったが、今は「あること」に夢中である。

久慈悠
一稀のクラスに転校してきた少年。悪い噂があり、クラスでも孤立している。

陣内燕太
一稀の幼馴染。一稀がサッカー部にいたころ、2人は“ゴールデンコンビ”だった。

となっているように、男であるとは明記されていない(ちなみに少年も女性を指す場合もあるが)。したがって、燕太は女説というのもまことしやかに囁かれている。

実際に明らかに男であるという描写は2話までにないので分からない。ただ、私個人の2話までの印象としてはここにトリックはないように思う。『さらざんまい』の雰囲気からしてトリックを弄するようなタイプの物語にはあまり思えないからである。

悠よりもヤバイ一稀

新鮮な野菜(隠語)栽培や拷問を行なっている悠は、かなりヤバイ。どうやら兄との繋がり、兄を助けたいという思い?を望んでいるような気がする。悠もヤバイが、一稀はさらに輪をかけてヤバイ

彼の行動原理は春河を喜ばせることをするというだけで、その善悪は全く考慮されない。女装することも辞さないし、猫を盗んでくることも躊躇しない。春河が気に食わないと言えば、その人物を始末してしまいそうな恐ろしさすらある。一稀にとって春河が世界の全てになっている。

しかしながら、悠にとっても明記されていないだけで誓が世界の全てであることに違いはないのかもしれない。一方で、燕太は同性愛者ではあるものの常識人という印象がしている。同性愛者は今では普通のことなので、今のところ至って普通の少年としか思えない。これから先、なにか大きい秘密が漏洩されてしまうのだろうか。

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