『さらざんまい』5話「つながりたいけど、許されない」感想です。
前回あらすじ
悠の両親は多額の借金を背負い、兄の誓が危険な仕事を請け負うことで、悠の面倒を見ていた。春河はサラの握手会に参加することを楽しみにしていた。春河が懇意にしているサラが本当は自分だとバレることを恐れた一稀は、サラを誘拐し、代わりに自分が女装して握手会に出る計画を立てる。そんな折、怜央と真武に欲望を搾取されたソバゾンビが現れる。ソバゾンビを撃破するが、悠が過去に誓に渡された拳銃で人をあやめていた過去を漏洩されてしまう。それを知った一稀は自分の皿を悠に差し出した。一稀の口から出た言葉は「僕は春河が嫌いだ」だった。
5話あらすじ
一稀と春河は異母兄弟だった。一稀は引き取られた子供だったのだ。その事実を祖父から聞いた一稀は幸せが分からなくなってしまった。
一稀と悠はサラ誘拐作戦を決行。まず悠がマネージャーをきゅうりで殴ってトイレに閉じ込め、サラを外に連れ出して監禁した。しかし、サラはカッパに変身し何度も隙間から密室を抜け出すのだった。
一稀は女装し、握手会に登場。春河や観客からはバレなかったが、拘束を破ったマネージャーが舞台に乱入して、一稀を偽物だと暴露する。騒然とする会場に現れたのは、本物のサラと悠だった。マネージャーは一稀のカツラを取り、サラが一稀だったということが春河にもバレてしまう。
そこに浅草天然記念物匂い袋事件で逮捕された匂野福郎を怜央と真武が欲望搾取した結果生まれたサシェゾンビが登場。会場から逃げ出した一稀たちがカッパとなって戦い、一旦は勝利を収める。
さらざんまいにより一稀の過去が漏洩する。一稀は、一度だけ実の母親に出逢っていた。しかし一稀は母のことを想い、お互い別の道を歩むことを決断する。遣る瀬無さに春河に当たってしまった一稀。春河はそんな一稀を追いかける途中で事故に遭ってしまったのだ。そこまで漏洩したところで、尻子玉がサシェゾンビに戻った。カパゾンビを倒せなかったので、人に戻れなかったが、一稀は捨て鉢になり戻らなくてもいいと言うのだった。
折り合いのつけられない過去
今回は、尻子玉を一度引っこ抜いた後に再びサシェゾンビに戻った。今までとは大きく異なっている。これまでは漏洩した後に、その秘密についてそれぞれが、ある程度折り合いをつけていたように思う。例えば一稀のサラの女装はもうみんな受け入れているし、燕太の同性愛も恋は報われないが、その嗜好自体に引け目はもうない。
一方で、一稀が春河を間接的に怪我をさせたというのはまだ一稀が折り合いをつけていない。現在進行形で一稀の心の傷になっている。そのために尻子玉も奪えなかったのではないか。ケツから尻子玉が出てくるシーンはちょっと生々し過ぎたが。
春河は、一稀が異母兄弟であることをうっすらと気付いていて、それで一稀がどこか(もっと具体的には本当の母親の元だろうか。もしかしたら、現場を目撃していたのかもしれないし、一稀から違う女性の匂いを感じたのかもしれない。)に行ってしまうと思って止めたのだろう。一稀の母親と春河の関係は不明だが、一稀と春河の父親は似ているので、父親の昔の恋人とかだろうか?
サラがカッパという衝撃
サラが実はカッパだった。これはかなり衝撃でぃっしゅ。こういう大ネタを「さらっと」描くのが上手い。サラがカッパということは、ケッピも人間の姿があるのかもしれない。意外性を求めるならば既出の人物がケッピの人間の姿である可能性もあるが。ちなみに公式サイトには、誓の名前が載っているのだが、他のメンバーに比べて登場頻度が落ちるのになぜここに載っているのかと思う。
ちなみに6話は声優陣の前評判によれば、かなり衝撃的な回であるということなので期待したい。
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