ネットフリックスのアニメ『ULTRAMAN(ウルトラマン)』第1話「この地球にあってはならない力」感想です。
第1話あらすじ
ウルトラマンが故郷の星に帰って数十年。光の巨人記念館を、科学特捜隊の一員として活躍した井手光弘、早田進とその息子の進次郎が訪れていた。進が目を離した隙に、進次郎は高所から落下してしまう。ところが進次郎には傷ひとつなかった。
その夜、ハヤタはイデを呼び寄せ、自身にウルトラマンの記憶がないと告白する。イデはハヤタを記念館の地下に案内する。そこにあったのは科学特捜隊の本部だった。そこでハヤタは、自身がウルトラマンであったことの記憶を取り戻し、再び外敵が迫っていることを告げられる。その外敵はウルトラマンの姿をしていた。
10年後、高校生になった進次郎はウルトラマン因子を受け継ぎ、人間を凌駕する力を備えていた。しかしその力の制御が上手くできず、苦々しい思いをしていた。そんなときベムラーが来襲する。進次郎はベムラーから逃げるが、追い詰められてしまう。そこに現れたのがハヤタだった。
『ウルトラマン』の後日譚
物語は原作の『ウルトラマン』の数十年後という設定で始まっている。ハヤタ隊員は白髪や皺が目立つ年齢となっているが、これは『ウルトラマン』でハヤタ隊員を演じた黒部進さんの今の姿に良く似ていて、もしかしたら、それを狙ったキャラデザになっているのかもしれない。あと進次郎の母親がやけに若々しい気がする。
ターンAガンダムみたいなベムラー
第1話ではベムラーが襲来した。元ネタでも最初に地球にやってきた怪獣がベムラーであるが、姿は似ても似つかないものになっている。シルエットが完全にターンAガンダムにしか見えない。
ところどころギャグにしか見えない演出
進が手すりをグーパンで破壊したシーンとか、ウルトラマンだった記憶があっさり戻ったシーンとか、ちょっと笑ってしまった。シリアスに作っているのに、なんか抜けている感じがして、シュールの域に達している。
進次郎を助けるときにスーツをグッと開いてウルトラマンであることをアピールするシーンもカッコよさというよりもダサさを先に感じてしまった。顔のグラフィックと、ウルトラマンスーツのグラフィックがあまり合っていないように思う。スーツがアニメから浮いたような印象になっている。『revisions』はロボットだったので、違和感は少なかったが、変身ものはちょっとCGを考えたほうがいい気がするなあ。
作品情報
イントロダクション
かつて、巨大な怪獣や侵略異星人による危機から地球の平和を守り続けてきた“光の巨人”がいた。その名は、ウルトラマン。科学特捜隊の早田隊員と同化していた彼が、その使命を終えて地球を去ってから時は過ぎ、人類は繁栄の時代を迎えていた。しかし、それは表向きの平和に過ぎなかった…。今、再び“光の巨人”の力が求められる時、光の因子を受け継いだ新たな英雄が現れる。だが、それは巨人にあらず。メタリックボディの強化スーツに身を包んだ等身大の悩み多き高校生だった…。彼の名は、早田進次郎。かつてウルトラマンであった男、早田進の息子が、新世代のウルトラマンとなるべく奮闘する新たなる物語が、ここに幕を開ける!!
スタッフ
原作:円谷プロダクション、清水栄一×下口智裕(月刊ヒーローズ連載) / 監督:神山健治×荒牧伸志 / 音楽:戸田信子×陣内一真 / アニメーション制作:Production I.G×SOLA DIGITAL ARTS
キャスト
早田進次郎:木村良平 / 諸星弾:江口拓也 / 北斗星司:潘めぐみ / 早田進:田中秀幸 / 佐山レナ:諸星すみれ / 井手光弘:魚建 / エド:牛山茂 / ジャック:竹内良太 / 遠藤庸介:花輪英司 / 倉田:関戸博一 / 白石:白石稔 / アダド:津田健次郎 / ベムラー:曽世海司
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