ネットフリックスアニメ『ULTRAMAN(ウルトラマン)』第2話「逃れられない運命」感想です。
前回あらすじ
ウルトラマンが故郷の星に帰って数十年。地球は平和を取り戻していたが、そこに謎の怪獣ベムラーが襲来してくる。かつてウルトラマンだった早田進の息子でウルトラマン因子を受け継いだ進次郎がベムラーに襲われ、万事休すと思ったそのとき、現れたのはバトルスーツに身を包んだシンだった。
第2話あらすじ
進は進次郎を、科学特捜隊のヘリへと投げ飛ばし、彼を救出。進はベムラーと戦う。しかしベムラーの圧倒的な力に押されてしまう。ヘリに飛ばされた進次郎は、井手に父を救いたいと懇願し、ウルトラマンスーツを授ける。
ベムラーのもとに舞い戻った進次郎は、ウルトラマンスーツに変身。ベムラーとの戦闘に突入する。ちょこまかと動きながら多彩な攻撃を繰り出すベムラーに苦戦するも、最後はベムラーの赤い元気玉のような攻撃とスペシウム光線を相殺させ、ベムラーの腕を破壊。これを退けた。
戦闘後に目を覚ました進次郎の横には、異形のものが座っていた。
気合の入った戦闘シーン
アニメ『ULTRAMAN』でどこが一番見どころかと言われれば、戦闘シーンと製作陣は答えるだろうと思います。第2話は25分程度の本編の半分以上が、戦闘シーンに割かれていました。バトルシーンはモーションキャプチャーを使ったリアルな動きが特徴で、これは元々、着ぐるみの中に入って特撮を撮影した手法の現代版とも言えるでしょう。
ところが、思ったよりかっこよくない。パイルドライバーやらムーンサルトキックやら、やけにプロレス技のようなものが多用されていて、オマージュは感じないわけでもないが、質の悪いプロレスを見ているような印象すらありました。2話だからかもしれませんが、尺も長く冗長に感じます。YouTubeなどで、原作の『ウルトラマン』の戦闘シーンを見てみると、『ULTRAMAN』よりもよっぽど、魅せるためのアイデアがあったんだと確信します。テクノロジーに頼りすぎてて、本質的な部分が疎かになっているように受け取れてしまいました。
Netflixで配信するということは海外に向いたアニメになるのは当然でしょうが、変身シーンも妙にアイアンマンにインスパイアされているようで、海外向けだなとしみじみ。
ベムラー、一体何者なんだ…
謎の存在、ベムラーがなぜ地球を侵略しに来たのかというのが、このアニメの序盤の山場になると思います。作中でやけに「シュワッ、シュワッ」言ってるけど、べムラって一体何者なんだ…。あと、最後に現れた謎の生命体もそうなんですけど、『ウルトラマン』にあった敵怪獣の愛くるしさというのが、このアニメには一切ないですね。怪獣の人気も『ウルトラマン』を支える重要な要素だと思うのですが、それをオミットするメリットってあるのかな。
コメント