2021年の冬期の期待のアニメ5作品を私の独断と偏見で選んだ。私は異世界転生もののアニメが全く好きになれないので、ここには選んでいないので悪しからず。だけど、最近はそういう類のアニメばっかりでつまらないんだよなあ。また2期アニメも基本的に評価が固まっているので除いている。
ワンダーエッグ・プライオリティ
2021年の冬アニメで私が最も注目しているひとつ。『家なき子』など多数の話題作やSMAPの『らいおんハート』などの作詞も手掛けた野島伸司を脚本に迎えた意欲作。「卵を割ってセカイを変えろ」などの意味深なキャッチコピーや、PVから溢れ出るオーラは期待せざるを得ない。
主演はミュージックレイン3期生の相川奏多で、その他も楠木ともり、斉藤朱夏、矢野妃菜喜などソニーが全力を挙げているのが伺える。このやる気を少しでもアニメ『22/7』に分けてほしかったものだ。日本テレビのアニメと言えば『帰宅部活動記録』や『GJ部』などのマイスター好みな名作アニメが思い浮かぶが、これはたぶん王道中の王道。アニプレックスとソニーの本気を見せてほしい。
14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、「エッグ」を手に入れる。「未来を変えたいなら」「今はただ選択しろ」「さぁ、自分を信じてー」「エッグを割れー」「エッグ」を割った先で、アイを待つものとは……。脚本家・野島伸司と、アニメ界の若き才能が出会い紡がれた少女たちの物語。
IDOLY PRIDE
もうひとつ、ソニーが力を入れているコンテンツが、スマホゲームなどのメディアミックス展開が決定している『IDOLY PRIDE(アイドリープライド)』だ。こちらは基本的にはスフィアやTrySailなどを擁するミュージックレインの3期生を売り出すために立ち上げられたプロジェクトで、新規アイドルコンテンツである。
飽和気味のアイドルコンテンツに新規参入するためには、なにかしらの武器が必要だけど、『IDOLY PRIDE』の武器は声優陣だ。ミュージックレインの全声優を総動員している。ミューレの声優陣はそれだけで人気があるから、ある程度のファンを集められるというもくろみに違いない。これがコケるとミューレ3期生の雲行き自体が怪しくなるので、アニメはきっとクオリティの高いものに仕上げてくるはず。ちなみに先行上映はすでに行われているらしく、その話を聞くとあんまり芳しくないような気もするのだが、まあ1話や2話だけで判断するのは時期尚早というものだろう。
関東郊外にある星見市。「年に一度やってくる流星群の観測に最も適した町」であることからこの名前が付けられた。そんな星見市にある小さな芸能事務所、星見プロダクション。そこから華々しいデビューを飾ったアイドル・長瀬麻奈は、ライブバトルで連戦連勝を果たし、またたく間にアイドルランキング・VENUSプログラムを駆け上がった。数年後、星見プロダクションは新たなアイドルを見出すオーディションを開催。そこへ現れたのが、麻奈を姉に持つ長瀬琴乃と麻奈そっくりの歌声を持つ川咲さくらだった。ふたりをはじめ、続々とアイドル志望者が集まり、活気づく星見プロダクション。集まった10人は、寮での共同生活を始める。加えて、麻奈を超えんとするTRINITYAiLEや、麻奈に並々ならぬライバル心を抱くLizNoirが彼女たちの前に立ちふさがり、プライドを胸に競い合う。麻奈を取り巻く様々な思いが錯綜する中、アイドルたちは最高峰を目指していく。
ゲキドル
『IDOLY PRIDE』の陰でひっそりアイドルアニメが『ゲキドル』で、こちらは演劇とアイドルを合体させたらしい。こちらもメディアミックス展開を予定している。演劇アイドルってことは『少女歌劇レヴュースタァライト』みたいなもんかと思っていたら、『ゲキドル』の舞台版では『スタァライト』で主演を務めた小山百代が、こちらも主演を務めるらしい。
放送局がAT-XとBSフジだけ(配信はdアニメなど)で注目アニメになりようがないのだけど、キービジュアルはなんだか『IDOLY PRIDE』よりもオーラがあるのは気のせいだろうか。アニメ内では『アリスインデッドリースクール』というサスペンスっぽい劇中作もあるようなので、そちらも楽しみにしている。メインストリームになるのは難しいだろうが、玄人好みな作品になってくれたら嬉しい。
謎の災害・世界同時都市消失から5年。世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていた。そんな世界で3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った演劇に魅せられ、光り輝くステージを目指す少女たちがいた。それぞれの思いを胸に今、ステージの幕が上がる。
バック・アロウ
『ガン×ソード』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』などを手掛けた谷口悟朗監督の新作オリジナルロボットアニメ。監督自身が以前インタビューで「巨大ロボットアニメがもう求められなくなっている」と発言していたが、新作もロボットアニメである。ただ巨大ロボットではないかもしれない。キービジュアルはテッカマンブレードのように見える。ロボットアニメ苦難の時代に新風を起こすことはできるのだろうか。主題歌は『鬼滅の刃』のおかげで売れに売れて、紅白も2年連続出場となるLiSAが担当する。
リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神―それがその大地、リンガリンドの根幹である。ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。アロウは記憶を失っているが、自分が「〝壁の外〟からやってきた」ことだけはわかると言う。記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく―
装甲娘戦機
『武装神姫』のようなアーマード少女ものの新作アニメ。これ系のアニメは意外と当たりが多い気がする。『戦機』やLBXというキーワードから分かるように『ダンボール戦機』のスピンオフ的な感じで、もちろんレベルファイブも協力している。『妖怪ウォッチ』や『イナズマイレブン』などのヒット作を生み出しては数年で潰すというスクラップアンドビルドを繰り返しているレベルファイブの新たなヒット作になるのだろうか。
イントロダクションでは切迫感あるシリアスな文章が続いているが、最後の「修学旅行」というワードがなんだか抜けていて、ちょっといい感じのB級アニメの匂いを感じる。『武装神姫』もそういう雰囲気のあるいいB級アニメだった。それを期待したい。
今日から私はスナイパー…!?日常を奪われ、その肢体に〝LBXユニット〟と呼ばれる戦術兵器を纏う5人の少女―〝装甲娘〟たち。選ばれし転移者である少女たちの使命は、多元世界をまたいで蝕み増殖し続ける金属生命体・ミメシスの掃討と殲滅。時空を超えて強いられた傭兵暮らし、それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る命がけの修学旅行だった!
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